一人称視点RPG『System Shock 3』のパブリッシングをStarbreezeが担当へ、「The Darkness」「Syndicate」などの開発元

開発スタジオ「OteherSide Entertainment」は、『System Shock 3』のパブリッシングを「Starbreeze Studios」が担当すると発表した。同作は『BioShock』の源流ともいえる一人称視点RPG『System Shock』シリーズの最新作で、2015年12月にOtherSideより正式発表されていた(参考記事)。Starbreezeは1200万ドルの資金を投じることになり、ゲームの対象プラットフォームはPCと他プラットフォームとなる。

開発スタジオ「OteherSide Entertainment」は、『System Shock 3』のパブリッシングを「Starbreeze Studios」が担当すると発表した。同作は『BioShock』の源流ともいえる一人称視点RPG『System Shock』シリーズの最新作で、2015年12月にOtherSideより正式発表されていた(参考記事)。Starbreezeは1200万ドルの資金を投じることになり、ゲームの対象プラットフォームはPCと他プラットフォームとなる。

契約内容を見ると、Starbreezeはマーケティングコストを含む投資額の120パーセントを取り戻すほか、その後は収益の50パーセントを受け取ることとなる。一方で『System Shock 3』のIPは100パーセントOtherSideが保有することになるという。また今回の発表と共に、同作の開発はまだ初期コンセプト段階であることも明らかにされている。

『System Shock』は1994年にリリースされたLooking Glass Technologiesによる一人称視点RPGだ。プレイヤーはコールドスリープから目覚めた天才ハッカーとなり、AI「Shodan」が乗っ取った宇宙ステーションからの生還を目指す。後に発売された『System Shock 2』はKen Levine氏とIrrational Gamesが開発に参加し、限られたアイテムを駆使して閉鎖空間で戦うといったゲームデザインは、世界観を変えながらも後に『BioShock』シリーズに引き継がれることになる。

『System Shock 3』のティーザーアート

なおシリーズにおいては、初代『System Shock』のリメイク版の開発もNight Dive Studios開発のもと現在進んでいる。2015年の発表以降、初代リメイクと比較すると『System Shock 3』には動きがほとんどみられなかったが、今回パブリッシャーが付くことが明らかとなり、開発が本格始動することが予想される。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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