国産2Dアクション『インダーク』が開発中。獰猛な魂で無防備な身体を守り、海の底を目指すローグライク
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第398回目は『インダーク』を紹介する。
『インダーク』は身体から切り離された魂を操作する2Dアクションゲームだ。海のなかで目を覚ました主人公は記憶が混濁しており、自分が何者なのか、どうして海にいるのか、そしてなぜ魂と身体が分離しているかがわからない状態にある。唯一はっきりとしているのは「海の底を目指さなければいけない」ことだけ。機械の罠だらけの海を潜り、自分の正体を突き止めなければいけない。
プレイヤーが操作するのは、主人公の「魂」だ。海の底に潜っていくことが目標であるがゆえに、移動できるのは横方向と下方向のみとなっており、上に戻ることはできない。画面をタップすれば魂は炎を使った範囲攻撃を繰り出し、フリックすれば体当たりする。敵を倒せば「カルマ」が散らばり、手に入れたカルマを特定ポイントで使用することで体力の回復がおこなえる。また炎以外の攻撃で敵を倒すと「ソウルたべ」が発動し、「いぶくろゲージ」が満たされる。いぶくろゲージが満たされると、体当たりの飛距離を伸ばしたり、バリアを張ったりといったプレイヤーをサポートするスキルが覚えられるので、積極的にソウルたべを活用したいところだ。
注意しなければいけないのは、ダメージ判定が主人公の魂ではなく、身体にあるということだろう。身体は、魂に引っ張られるように動く。ソウルたべに夢中になりすぎると、身体が障害物に接触してダメージを負うこともある。身体を傷つけるリスクを考慮しながら、うまく敵に近付き仕留めていくことが重要になるだろう。
ゲームオーバーになった際には、所持していたカルマで記憶を復元することができる。記憶を復元させることで主人公のステータスが向上する。繰り返しプレイすれば主人公が強くなり、スムーズに進めていけるように設計されているようだ。また記憶を取り戻すことで海に入る前の主人公の記憶を知ることができる。海の底へ潜りつつ、時にゲームオーバーになることで物語の核心に近付いていく。
開発を手がけているのは個人クリエイターのozumikan氏。ozumikan氏はこれまでに『ミカニオン』や『パラソルドライブ!』、そして『ルインズラン』といったモバイル向けアプリをリリースしている。氏の作品はどれも難易度が高いながらもリプレイ性が高く、ストアレビューでも高い評価を得ている。これまでの氏の作品は基本無料形式でリリースされていたが、『インダーク』は有料販売する方向で進んでいるとのこと。氏のTwitterにはスクリーンショットなどが数多く投稿されているので、そちらもチェックしてみてほしい。
対応プラットフォームはiOS/Androidで、5月から6月にかけてのリリースを予定しているようだ。