お洒落ジャズと共にゴリラがウホウホと人間をなぎ倒していく2Dアクション『Ape Out』がすごい。2017年夏発売へ向けて鋭意製作中

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第397回目は2017年に発売予定のゴリラ・リズミカル・ジャズ・バイオレンス・2Dアクションゲーム『Ape Out』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第397回目は2017年に発売予定のゴリラ・リズミカル・ジャズ・バイオレンス・2Dアクションゲーム『Ape Out』を紹介する。

『Ape Out』は開発者のGabe Cuzzillo氏がTwitterやイベントなどを通じて情報を公開してきたタイトルだ。GDC 2017のプレイアブルデモ出展にあわせて、米国の「Devolver Digital」とのパブリッシング契約が発表されており、現在徐々に注目を集めつつある。まずは異様にお洒落なジャズとアートワークと共に繰り広げられるバイオレンスな2Dアクションを下の映像から確認していただきたい。

ゲーム内容は、ゴリラと思わしき類人猿(Apeは類人猿の意。ゴリラは類人猿の1種である)を操作し、ステージ内にいる人間たちを次々となぎ倒していくスピーディーな2Dアクションとなっている。自機の移動性能は、前進する際には勢い良く突進できるものの、左右の移動は苦手なのかゆっくりと動く仕様だ。人間の敵は銃器で遠距離から攻撃してくるため、銃撃を受ける事態を避けつつ上手く接近して殴り殺さなければならない。

また殴り飛ばした敵は飛び道具のような扱いとなるため、他の敵に当てて上手く敵の一団を一気に処理することも重要となる。爆弾を背負った敵や火炎放射器を持った敵は、殴り飛ばすと何かに接触した時点で周囲に爆発や炎を広げる。このほか、鉄製の門を盾にして銃弾を防いだり、人間の両脇をかかえて銃撃をさせるといったアクションも可能となっている。

本作は自動生成で生みだされる短いステージをクリアしていくタイプの作品であり、次々と小気味よいアクションで人間たちをウホウホと殴っていくゲームプレイは、リズミカルなバイオレンス性を生み出している。それなのにシンプルなビジュアルは非常にアーティスティックで、ジャズのBGMとともに人間を殴るたびに入るシンバルの音も心地良い。現在は“プレイアブルトレイラー”なる体験版がSteamにて配信されており、プレイしてみればその魅力的なプレイフィールを数秒で体験することができるはずだ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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