都市生活オープンワールド『NTE』に、“どこかで見た電気街”があると話題に。ゲーム内で実際に行ってみると、知らないはずなのにやたら馴染みある
とある街並みが、オタク文化の聖地であるあの街にそっくりだとしてSNSで話題を呼んでいる。

オープンワールドRPG『NTE: Neverness to Everness』(以下、NTE)に登場する、とある街並みが、オタク文化の聖地であるあの街っぽいとしてSNSで話題を呼んでいる。ビルの形状や看板の配置、地面のタイルに至るまで、どこか見覚えのある風景が再現されているという。実際にゲーム内の“現地”を訪れ、その噂を確かめてみた。
『NTE』は、Perfect World Gamesがパブリッシングを担当し、Hotta Studioが開発する超自然都市オープンワールドRPGだ。PC/PS5/モバイル向けに基本プレイ無料で配信予定となっており、現在は第2回クローズドベータテスト「共存テスト」が2月21日まで実施されている。

本作の舞台は、一見すると秩序のある現代的な都市「ヘテロシティ」。しかし街の各所では、突如として現実を侵食する超常現象「異象(アノマリー)」が発生しており、プレイヤーは骨董品屋エイボンに所属する“異象ハンター”として街を巡り、調査やバトルを通じて異象を収容・解決していく。
今回注目を集めているのは、ヘテロシティの一角を写した海外ユーザーの投稿だ。スクリーンショットには、駅ビルのような建物と、その周辺を覆う美少女やヒーローの看板が写っており、奥にはメイドらしき人物の姿も確認できる。「구현도가 좀 당황스럽네요(再現度に戸惑っている)」というコメントとともに投稿されたこの画像は、現時点で6500件以上のいいねを獲得し、現実の「あの街」を思い起こさせるクオリティとして話題になった。
筆者は現在『NTE』の「共存テスト」に参加しているため、実際にその場所へ足を運んでみた。該当の場所は、自然のエリアと高層ビルが混在する都会的な「ミゲル区」にあり、「銀杏通り」を少し入った先の路地に位置している。件の場所は都会的な商業施設の入った駅ビル的な造形となっており、柱の形状や看板のつくり、足元のタイル模様まで、なんだかとてもどこかに似ている。

駅を出た瞬間に目に飛び込んでくる、大型の美少女イラストの看板やポスターも実在のエリアを思わせる配置だ。チェックシャツにバンダナを巻いた、ステレオタイプな「オタク」の格好をした通行人も多く、ぱっと見ただけで「見たことがある」と感じるような、オタク文化の賑わう街だ。なお駅の内部に入ることも可能で、内部構造はなんとなく……地下通路ゲームを思わせる、真っ直ぐな地下通路になっている。

駅ビルの向かい側には、電気街らしいゲームセンターや家電量販店が並び、透明なエスカレーターが外にはみ出した独特のビル構造も見られる。駅ビルを出て右手に進み、高架下付近に至るまでの空気感はかなり既視感を覚えるものだ。ちなみにゲームセンターではクレーンゲームやガチャガチャで遊ぶことができ、ドラッグストアでは実際に入店して買い物も可能だ。

『NTE』には電気街名物とも言えるメイド喫茶も存在し、路上には客引きをおこなうメイドの姿が見られる。街全体の雰囲気はかなり“それっぽい”と言っていいだろう。なお、メイド喫茶「雀荘ジャン」では、可愛らしい内装に囲まれながらなぜか麻雀を遊ぶことができる。高架下から離れるにつれて普通の都会の街並みに変化していくため、電気街らしさが感じられる範囲自体はそれほど広くないものの、限られたエリアに対する作り込みの熱量は強く感じられる。

ところで、電気街の街並みを再現したゲームは、すでに複数存在している。たとえば実名店舗が多数登場する『AKIBA’S TRIP2』が知られているほか、『デジモンストーリー タイムストレンジャー』や『ペルソナ5』などにも、家電量販店やメイド喫茶のある街並みが登場する。
一方『NTE』の場合、地名や看板の名称は異なり、実在の街をそのまま再現しているわけではない。それでも、建物の配置や造形、タイルといった細部の積み重ねによって、特定の場所を強く思い起こさせるリアルな空間となっている点が特徴的だ。写実的な表現が持ち味のUnreal Engine 5によるグラフィックも、その既視感に拍車をかけている。
ちなみに、過去弊誌が本作の開発を手がけるHotta Studioの宣伝担当者に実施したインタビューでは、本作の都市は没入感のある「生きている街」を目標に開発されていることが明かされていた。風景が繰り返しになりがちなオープンワールドジャンルにおいて、一部の範囲とはいえ、ここまで自然かつディテールにこだわった電気街の街並みを作り上げている点は興味深い。

現時点では、ほかに特定の実在地点を強く想起させる場所は確認できていないが、ヘテロシティには都会的なビル街だけでなく、下町のアーケード商店街を思わせるエリアや、巨大な赤い橋が架かるアメリカンな海岸沿いなど、多彩なロケーションが存在している。今後、実在の街を想起させる空間がさらに追加される可能性もあるだろう。ベータテスト段階にある本作が街の表現をどこまで磨き上げていくのか、引き続き注目したい。
『NTE: Neverness to Everness』はPC/PS5/モバイル向けに基本プレイ無料で配信予定だ。第2回クローズドベータテスト「共存テスト」は、2月21日0時59分まで実施される。
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