『Sunless Sea』の10年後を描く『Sunless Skies』Kickstarterで開発資金の獲得に成功。今夏には早期アクセス販売を開始

Failbetter Gamesは3月4日、『Sunless Skies』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンが終了したことを報告した。

Failbetter Gamesは3月4日、『Sunless Skies』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンが終了したことを報告した。初期目標の10万ユーロはキャンペーン開始初日に達成し、最終的に37万7952ユーロ(約4578万円)をあつめることに成功した。同スタジオは前作『Sunless Sea』でもKickstarterで開発資金を募ったが、今回の出資者数は当時のおよそ3倍となり、この続編への期待の高さがうかがえる。

本作は見下ろし型視点のサバイバル・アドベンチャーゲームだ。Failbetter Gamesが生み出した『Fallen London』の世界観をもとにしており、前作の10年後を描いている。20世紀初頭、ヴィクトリア女王はロンドンを離れ、新たな大英帝国を築き始めていた。その舞台は広大な宇宙だ。プレイヤーは蒸気機関車を発展させた宇宙船を操る船長となり、港から港へと旅をして人や情報を運んで交易をおこなう。入植者の中には高度な自治を求める動きも出ており、彼らに力を貸すのか、それとも帝国のために働くのか、プレイヤーの決断がその地域の情勢に影響を与えることになる(関連記事)。

今回のKickstarterキャンペーンではいくつかのストレッチゴールが設定されていたが、最終的にすべて達成している。まず、ゲームを始める際に選択する船長のバックボーンとなる物語の種類が追加される。選んだ物語によって初期スキルなどに影響する。次に、本作の世界にはかつてさまざまな伝説を残した宇宙船が存在し、旅をする中でそれらの残骸を発見することができる。発見するとなにがあるのかは明かされていないが、ストレッチゴール達成によって3種類追加される。

さらに密輸要素が収録され、同時に前作からBlind Bruiserの再登場も決定した。そのほか、実験的に製造された宇宙船の車台であるMolochや、操舵員スロットを占有する代わりに独自のクエストを持つInconvenient Aunt(迷惑な叔母)、温かい場所を求めて蒸気機関で動く宇宙船に入り込もうとする生物Guestsが追加される。そして最後のストレッチゴールだったゲーム開始時に決める勝利条件、つまり物語の結末のひとつとして、謎多きストーリーを好むプレイヤーのためのThe Martyr-King’s Cupの追加が決定した。

今回、開発資金の獲得に成功したことによって、本作はまず今年の夏に早期アクセス販売を開始する。そして正式リリースは2018年の5月に予定している。プラットフォームはWindows/Mac/Linux。なおローカライズについては、前作と同じくテキスト量が膨大で、各言語のクオリティを保つことも難しいため、今回のプロジェクトにおいて公式におこなうことはないとのことだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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