『ファーミングシミュレーター:シグネチャーエディション』紹介。Nintendo Switch 2で始める、大規模農業体験
本記事では、本作のゲームプレイについていくつか紹介したい。

セガは1月22日、農業シミュレーションゲーム『Farming Simulator: Signature Edition(ファーミングシミュレーター:シグネチャーエディション)』を発売した。対応プラットフォームはNintendo Switch 2で、価格は6578円(税込)。
本作は、大規模農業を体験できる『Farming Simulator』シリーズの最新作。PC/PS5/Xbox Series X|S向けに2024年に発売された『Farming Simulator 25』をベースに、Nintendo Switch 2向けに調整・最適化された作品だ。GIANTS Softwareが手がける本シリーズは2008年から続いており根強い人気を誇る。一方で、題材がある意味マニアックなこともあって、その名を聞いたことはあってもプレイしたことがない、ゲーム内で具体的に何をするのかいまいちピンとこない、といった方も少なくないかもしれない。そこで本記事では、本作のゲームプレイについていくつか紹介したい。

『Farming Simulator: Signature Edition』では、農場で作物を作って収穫し、それをそのまま売却するか、材料として加工したものを売ってお金を稼ぐ。それを繰り返しながら、農場や農機に投資してビジネスを拡大させていく、というのが大まかな流れとなる。目標設定などゲーム側からの誘導はほぼなく、チュートリアルを終えたら農場に放り出され、以降は何をするもプレイヤーの自由。なお、必要な情報はメニュー画面から確認できるほか、作物ごとの作業手順などを教えてくれるNPCも存在するので、その点は安心だ。
ゲームを開始すると、まずはマップと難易度を選択する。マップは、北米をモチーフにしたRiverbend Springs、中央ヨーロッパのZielonka、東アジアのHutan Pantaiが収録。難易度に関しては、新人農家・農場マネージャー・ゼロからスタートの3段階のプリセットがあり、初期資金額やローンの有無、経済的な難易度などを個別に調整することも可能だ。
手っ取り早く稲作体験


難易度:新人農家では、農地や農機がある程度準備された状態から開始するため、まずはここから始めて慣れると良いだろう。今回はHutan Pantaiマップを選択。このマップの農場には、早くも収穫を待つ米の田んぼがあり、収穫機や田植え機なども揃っている。ちなみに、稲作は本作および『Farming Simulator 25』から新たに導入された要素だ。
ということで、さっそく収穫機に乗り込んで田んぼへ。収穫機を作動させて稲穂に分け入ると、ぐんぐん刈り取って脱穀までしてくれる。本作の農機は、実在メーカーの製品をリアルに再現したものが収録されているが、特に難しい操作はなし。ゲームとしてうまく簡略化されている印象である。
収穫した米は、農場に併設されたサイロに貯蔵可能。作物は、時期によって買取価格が変動するため、それをチェックし適切なタイミングで売りに出すと良いだろう。今回は即売却することにする。農場には運搬に便利なトラックも用意されており、そちらに米を移し替えて、買い取ってくれる工場へ運ぶのだ。材料として米を必要としている工場は複数存在し、今回は米粉などを製造する穀物工場に卸すことにした。
広大なオープンワールドを股にかける農業ビジネス


実は本作のマップはオープンワールドになっており、プレイヤーの農場以外にも、NPCが所有する農地が広がり、また先述した工場や、農機を販売するショップなどが各地に点在している。上に掲載したマップ画面で言うと、左下のアイコンが密集している場所辺りがプレイヤーの初期農場だ。そこそこ広さのあるマップであることが分かるだろう。そして、道路には一般車両が走り通行人もいるなか、収穫した米を乗せたトラックを運転して目的の穀物工場へ。所定の場所で米を引き渡せばお金が手に入る。
その後は、またトラックを運転して農場へ帰るが、AIヘルパーというNPCにお金を払い、目的地を指定して代わりに運転させることも可能だ。プレイヤーキャラクター自身は、マップ画面からどこへでもロードなしでファストトラベルでき、所有する各車両への乗り換えもワンボタンで一瞬。先に帰って別の作業を進めることができる。このファストトラベルがかなり快適で、広大なオープンワールドにおいて便利な機能だと感心した。

収穫を終えた田んぼに関しては、耕運機で耕しておき、次の田植えに向けた準備をする。通常であれば、米は4〜5月に作付けをし、8〜9月に収穫するスケジュールとなるが、設定にてそうした季節要素をオフにすることも可能。慣れないうちはオフにし、マイペースに農作業をしてみると良いかもしれない。
田植えへの準備としては、稲の苗と固形肥料の確保が挙げられ、これらはショップで販売されている。また、難易度:新人農家の農場には、稲の苗を作るためのビニールハウスまで完備されているため、自前で用意しても構わない。そして時期を見て田んぼに水を張り、田植え機に稲の苗と固形肥料を搭載して田植えをおこなうのだ。その後は、収穫時期まで田んぼを管理することになる。ちなみに、先述したAIヘルパーには農機での作業を任せることも可能だ。
農作業を学びながらお金を稼げるアルバイト


本作では、自ら作物を育てて売る以外に、契約をこなしてお金を稼ぐこともできる。契約とは、要するにNPCの農場へ出向いてのアルバイトだ。たとえば作物の収穫や、除草剤の散布、肥料やりなど、さまざまな農作業の依頼が舞い込んでくる。契約は、特にゲーム序盤に手っ取り早くお金を稼ぐ手段として役に立つ。また、さまざまな農作業を手軽に体験できるという面でも、積極的に活用したい要素だと感じた。
今回は、ご近所の農家からベール作りの契約を引き受けてみた。ベール作りとは、収穫後の農地に残された藁(わら)などを回収しロール状に成形する作業のこと。ロールベーラーと呼ばれる専用の農機と、それを牽引する車両が必要で、所有していない場合はショップにて借りられる。リース料が400ユーロかかるが、それでも3000ユーロほど稼げる仕事である。
まずはショップに行って借りた農機を受け取り、一般道を走って依頼者の農地へ。農地には、藁がライン状に積まれているため、ロールベーラーを作動させてその上を走行し、藁を回収して満タンになるとベールが排出される。これを繰り返し、達成度100%になれば契約完了となり報酬獲得だ。作業内容が変われば扱う農機も変わり、お金がないうちはリースもできるため、契約は多種多様な農機に触れられる機会としてもありがたい。
今回紹介したのは、本作のゲームプレイのほんの一部だ。育てられる作物は米を含め25種類あり、今回紹介したようなかたちでお金を貯めて、土地を購入し農場を拡張させて多種多様な作物を手がけたり、工場を建設し自らの生産チェーンを構築して製品への加工までを一貫しておこなったりするのも良いだろう。
また今回は触れなかったが、本作では農業のほかにも、牛などの動物を飼育する畜産や、材木を扱う林業をおこなう要素も存在。農機に関しては、日本のクボタや井関農機をはじめとした実在150社以上から400種類以上が収録され、さらに『Farming Simulator 25』のDLC「Mercedes-Benz Trucks Pack」も初期収録されている。本作は、そんな『Farming Simulator 25』相当のボリュームたっぷりのゲームプレイを、テレビでも携帯ゲーム機としてもじっくり楽しめる作品である。
『Farming Simulator: Signature Edition(ファーミングシミュレーター:シグネチャーエディション)』は、Nintendo Switch 2向けに発売中だ。
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