ファンタジー世界の酒場を運営する『Tavern Keeper』など今週紹介した開発中のインディーゲームをまとめる「Weekly Indie Pick」
「Weekly Indie Pick」は、発売前のインディーゲームを紹介する「Indie Pick」で今週紹介されたタイトルをおさらいする週間企画。先週は休載しているので、その分を含めた2017年2月3日(金)から2月17日(金)に登場したインディーゲームをひとまとめにして見ていく。
今回の注目作品はファンタジー世界の酒場を運営するシミュレーションゲーム『Tavern Keeper』だ。人間やオークなど多彩な客の対応をしながら、お店をうまく切り盛りしていく。トゥーンレンダリングを用いたかわいらしさあふれるグラフィックも魅力だろう。本作は好評を博したシムゲーム『Game Dev Tycoon』を手がけたGreenheart Gamesが開発しているので、ゲームの面白さという部分でも大きな期待が持てる。
Aegis Innocence
『Aegis Innocence』は『ダークソウル』シリーズに影響を受けたシビアな2DアクションRPGだ。スタミナ制の戦闘、バリエーション豊富な剣戟、盾による防御とパリィ、チェックポイントで補充される回復アイテム、死亡すると失う経験値、意外なショートカットなど影響の片鱗が多く見受けられる。攻撃のバリエーションは豊富で、通常の弱・強攻撃のほかに空中攻撃、ダッシュ切り、なぎ払い、前方への突き、パリィなどを繰り出せる。盾は防御だけでなく武器としても使える。RPG要素としては経験値によるステータスや武器防具の強化、そしてスキルツリーが存在する。スキルツリーは盾と片手剣、両手剣、またはステルス中心といったプレイスタイルに応じた選択が可能だ。(紹介記事)
Radio the Universe
『Radio the Universe』はノイズ混じりの2Dドットで描かれるSFアクションアドベンチャーゲーム。現時点で判明しているのは主人公が「名前のない女性キャラクター」であり、舞台となるのが「迷宮と化した空の見えない街」であるということだけだ。スクリーンショットや映像では多種多様なロボットと戦うシーンが披露されているが、主人公以外のほかの人間や生物は見当たらない。開発者のSixe氏によれば、本作では『ゼルダの伝説』とダークSFを織り交ぜたような作品を目指しているという。なおゲームプレイに関してはいくつかの情報がでており、即死級のトラップが各所に設置されるなど、なかなか難易度の高いものとなるようだ。(紹介記事)
摩尼遊戯TOKOYO
『摩尼遊戯TOKOYO』は仏教系シューティングゲームだ。おもにチベット仏教で使用される回転する筒状の仏具で、回すとお経を唱えるのと同じ功徳があるという「摩尼車(マニぐるま)」のように、ゲームをプレイすることで功徳を積むというコンセプトだという。ゲーム開始時の10個の質問にどう答えたかで功徳が算出されライフゲージが決まる。ステージは仏教の考えである「六道」になぞらえて天道・人間道・畜生道・地獄道・餓鬼道・修羅道の6つが用意されていて、それぞれのステージには表輪廻と裏輪廻の二つの面が存在する。現在クラウドファンディングがおこなわれており、達成できればPC版に加えNew3DS版もリリースされるとのことだ。(紹介記事)
Tavern Keeper
『Tavern Keeper』はファンタジー世界の酒場を運営するシミュレーションゲームだ。プレイヤーは酒場のマスターとなり地元の農民や遠方からやって来た冒険者、オークの貴族などをもてなし、最高の酒場を運営することを目指す。ゲームは需要と供給のバランスを考慮しなければならないリソース(食料・資源)管理を軸に、料理や水くみ、従業員の管理から見世物の充実、建築や掃除といった多種多様なシム要素が用意されている。酒場の拡張とワークフローの最適化に務めることが攻略の鍵となるようだ。開発陣はベータ版を2018年にもリリースしたいと語っている。(紹介記事)
Hell is other Demons
『Hell is other Demons』は濃紫とピンク色で描かれた毒々しい地獄が舞台のハイスピード2Dアクションゲームだ。戦場となるのは一画面におさまる小さなアリーナ。プレイヤーは人型のデーモンを操作し、ウェーブ形式で押し寄せる敵を銃撃または踏み付け攻撃によって倒していく。プレイヤーが取れるアクションはジャンプ、二段ジャンプ、急落下、銃撃、そして必殺技の5つ。プレイヤーキャラクターには体力値と必殺技ゲージがあり、体力が無くなるとステージを最初からやり直すことになる。対象プラットフォームはPC/Mac/Linux。2017年第1四半期中のリリースを目指している。(紹介記事)
SOULLOGUE
『SOULLOGUE』は『Hyper Light Drifter』からインスピレーションを得たというドット絵が美しい見下ろし視点型の国産2Dアクションゲームだ。舞台となるのは、人々から忘れ去られ今では魔女が支配している場所だ。プレイヤーは魔女に“タマシイ”を奪われた女性主人公となり、はるか昔に封印された別のタマシイと手を組んで、自身のタマシイを取り戻すことを目指す。本作では「憑依」システムが最大の特徴となっている。タマシイが乗り移ることで一時的に敵を操作できるようになるこの能力を駆使して、戦闘を有利に進めたり、さまざまな仕掛けを解いたりしていくようだ。2018年後期にWindows/Macでリリース予定とのこと。(紹介記事)
NIGHTSTAR: Rogue Wings
『NIGHTSTAR: Rogue Wings』は美麗なグラフィックで激しいドッグファイトを繰り広げる3Dシューティングゲーム。舞台は、かつて地方政府を支援するために生みだされた「Absolute Unity」という名のAIによって支配されている銀河。一部の人々は10年前に独立戦争を仕掛けるも敗北、生き残った人々は現在「Outer Rim」と呼ばれる隠れ家に身を潜めている。主人公となるのは、この独立戦争に身を投じた部隊「NIGHTSTAR」の指揮官である「ジョン・イーストウッド」。ジョンはほかの生き残った3人の隊員たちと共に傭兵部隊を組み、いつか自由を勝ち取ることを夢見つつ、金を稼いで明日を生きるため「Outer Rim」でのミッションに挑戦していく。(紹介記事)
Slice Dice & Rice
『Slice Dice & Rice』は『ブシドーブレード』から影響を受けた体力ゲージなしの一撃必殺2D格闘ゲームだ。本作はただ武器を振って攻撃を当てるだけではない。各種技は「キャンセル」してフェイントを繰り出すことが可能なほか、「パリィ」や「回避」、また2人のプレイヤーの攻撃がかち合うといった要素も存在する。プレイヤーは“実際の侍の死合い”のように、敵の次の行動を読みながら、必殺の一撃を当てなければならない。おのれの拳のみで戦うモンク「Godai」や、巨大な剣で攻撃する筋肉隆々の女性「Yoketsu」、素早く刀で攻撃する侍「Yojinbo」、またカマを振るう「Shinigami」など8人のキャラクターが存在し、ステージは6種類用意されている。(紹介記事)
SUPERFLIGHT
『SUPERFLIGHT』はスピード感と浮遊感たっぷりの3Dアクションゲームで、ベルリン技術経済大学の3人の学生チーム「CrizzlyGames」によって開発されている作品だ。マップは自動生成によって生みだされており、プレイヤーはランダムな地形の隙間を臨機応変に飛翔しながらハイスコアを狙う(自動生成なのは、開発期間が短いのを想定したためでもある)。カラフルな世界観は学生チームが開発した「Color Shifting」システムによって生みだされており、明るいカラーから落ち着いた色まで、色彩は多彩に変化していくという。このほか、フレンドとワールドを共有するような機能が搭載されることが明らかにされている。(紹介記事)
太陽人間
『太陽人間』は「かみさま」から預かった奇妙な「むすこ」を育てる育成ゲームだ。舞台となるのは日本に似た現代世界。プレイヤーはむすこを自分好みに育てていき、立派な惑星管理者へと成長させていく。育成に必要なのはマップからわき出てくる「オーブ」で、むすこがどのような成長を見せるかは性格次第となる。オーブを集めているとたまにビックリマークが出現し、タップすればイベントが発生する。そのイベントの結果によって性格が形成され、個性が生まれていく。(紹介記事)
One Dreamer
『One Dreamer』はゆがんだ自意識の世界を進んでいく横スクロールホラーゲームだ。プレイヤーは主人公であるインディーゲーム開発クリエイター「Frank」を操作し、彼がゲーム作りのためのインスピレーションを得たいと願いながら眠るうちにたどり着いた奇妙な世界を探索していく。本作は夢パートと現実パートに分かれてゲームが進行する。夢パートでは時にステルスやクラフトが必要となるものの、基本的にはスピーディな横スクロールアクションゲームとなる。現実パートは、さまざまなアイテムを調べ、パソコンをいじりながらじっくりと時間をかけて謎を解いていくパズルアドベンチャーゲームとなるようだ。(紹介記事)