基本プレイ無料ライフシム『ハートピアスローライフ』、建築が妙に本格的で“ハートピア建築部”ブーム巻き起こす。骨組みから装飾の角度まで自由自在のガチ建築

基本プレイ無料の生活シミュレーションゲーム『ハートピアスローライフ』が自由度の高い建築・クラフト要素を備えている点が注目を集めている。

XD Entertainmentは1月8日、基本プレイ無料の生活シミュレーションゲーム『ハートピアスローライフ』を配信開始した。対応プラットフォームはiOS/Android。またPC(Steam)でも後日配信予定だ。本作はほんわかした世界観の生活ゲームでありながら、自由度の高い建築・クラフト要素を備えている点が注目を集めている。SNS上ではプレイヤーによる力作の“住宅お披露目”が相次ぎ、ゲーム内の仕様を活かした工夫やテクニックが早くも共有され始めている。

『ハートピアスローライフ』は、「心安らぐ生活シミュレーション」を掲げる生活ゲームだ。オープンワールド形式の町を舞台に、建築や着せ替え、他プレイヤーとの交流などを楽しむことができる。釣りや料理、野鳥観察といった多彩な「趣味」も用意されており、それぞれをこなすことでレベルが上昇。段階的に新たな要素が解放されていく仕組みとなっている。プレイヤーは効率を求めることも、ただ気ままに過ごすこともでき、自分のペースでスローライフを満喫できる点が特徴だ。

そうした本作の中でも、とりわけ注目されているのが建築要素である。自宅の敷地内には家を建てることができ、あらかじめ用意されたプリセット住宅だけでなく、床や壁、天井をタイル状に配置し、一から建物を組み上げることも可能だ。壁や床の高さを細かく調整したり、階段を使って階層を分けたりと、構造面での自由度も高い。さらに、各パーツの素材や色を個別に設定できるほか、家具や装飾は斜めを含む任意の角度で配置でき、位置の微調整もおこなえる。

建築中には天候や時間帯を自由に切り替えられるほか、一人称視点に変更して内部の見え方を確認することもできる。設計次第では、ひとつの敷地内に複数の建物を建てることも可能であり、外観・内装の両面において、カジュアルな生活ゲームとしてはかなり複雑な建築システムが用意されている。

アニメ調のグラフィックで穏やかな生活を送るスローライフゲームとしては、『どうぶつの森』シリーズを連想するプレイヤーも多いだろう。しかし同シリーズでは、部屋の構造自体を大きく変えることはできず、家具の回転も90度単位に制限されているなど比較的シンプルな仕組み。『ハートピアスローライフ』のメインとなるゲームプレイには『どうぶつの森』を彷彿とさせる要素もあるものの、建物においては基礎から外装・内装、装飾に至るまで幅広く手を加えることができ、スローライフ系作品というよりライフシミュレーション作品を思わせる複雑さを備えている。

『あつまれ どうぶつの森』

こうした自由度の高さを背景に、本作では早くも建築を楽しむ動きが活発化している。SNS上では、世界観に沿ったメルヘン調の白い家や、シャッター付きガレージを備えたモダンな豪邸など、外観だけでも多彩な作例が投稿されている。中国風の宮殿を丸ごとデザインするような試みも見られ、プレイヤーごとの発想の違いが際立っている。

また、内装にこだわる投稿も多い。最低限の家具だけを配置した落ち着いた空間や、広々としたリビングを備えた開放的な家など、方向性はさまざまだ。なお本作では、料理や食材を装飾として配置することもできる。スイーツやはちみつ、ティーポットなどを並べることで生活感を演出するプレイヤーも多く、ロールプレイを後押しする仕様として好評を得ているようだ。X上では「ハートピア建築部」というハッシュタグも生まれ、建築システムの懐の深さを活かした住宅が日々共有されている

さらに一部のプレイヤーは、ゲーム内にまだ存在しない家具や建材を再現するためのテクニックも編み出している。本作の建築では、パーツの重なりや埋め込みがある程度許容される。この仕様を活かし、屋根パーツを複数重ね合わせて複雑な屋根形状を作ったり、緑の金属柵を床に埋め込むことで床を長方形に区切り、「畳」を再現したりといった例も確認されている。こうした工夫は、本作ならではの建築方法としてにわかに注目されている。

ちなみに本作はフレンドと集まって行動をともにできるほか、ログイン時にランダムで割り当てられた町にいる、他プレイヤーの建築を見学することも可能だ。さらに、ミッションをこなして上昇する「開拓者レベル」を上げることで、フレンドと協力して家を建てる「共同建築」機能も解放される。こうしたソーシャル要素が、建築へのモチベーションを高めている側面もあるだろう。

また本作では、レベルの上昇に応じて建築用の土地を拡張できるほか、レベル30に到達すると、より大規模な建築が可能なプライベートアイランドを購入できる。家具の入手方法も、店舗での購入や探索、クラフトなど多岐にわたっている。その影響もあってか、SNS上では金策や素材集めの効率的な方法が共有される動きも見られる。

なお本作の公式Xでは、「ハートピアスローライフワールドExpo」と題し、世界各地の建築様式にインスピレーションを受けた12種類の建築セットを今後実装予定であることが明かされている。公開された映像では、昭和日本を想起させるレトロな家屋をはじめ、欧米やアジア風の建材・装飾が確認でき、建築表現の幅はさらに広がっていきそうだ。今後どのような新たな力作やテクニックが生まれていくのか、引き続き注目したい。

ハートピアスローライフ』はiOS/Android向けに配信中。また、PC(Steam)でも後日配信予定。

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Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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