ゾンビ感染者診断シム『Quarantine Zone: The Last Check』、同接約2万4000人の好発進。“ピンボケ”不具合など課題散見されるも、開発元はさっそく対応へ

Brigada Gamesは1月13日、ゾンビサバイバルゲーム『Quarantine Zone: The Last Check』をリリースした。本作はいくつか課題が指摘されているものの、さっそく盛況を博している。

デベロッパーのBrigada Gamesは1月13日、ゾンビサバイバルゲーム『Quarantine Zone: The Last Check』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はいくつか課題も見受けられつつも、比較的好調なスタートを切っている。

『Quarantine Zone: The Last Check』は、検疫をテーマにしたゾンビサバイバルゲームだ。プレイヤーはゾンビパニックが発生した町の検疫官となり、避難所に押し寄せる人々を選別していく。

プレイヤーは検問所にやってくる人々の全身をくまなく観察して、ゾンビウイルスに感染していないかを判断する。判断に成功すれば報酬が得られる一方で、間違えてしまうと罰金や誰かの悲劇が待っている。ゾンビウイルスの感染者を見逃せば、健康な生存者が全滅する大惨事につながるリスクもある。プレイヤーの選択の一つひとつが、大勢の命運を左右するわけだ。

また、基地の運営も重要な要素だ。プレイヤーは生存者のためにベッドや食料を確保し、限られた資源のバランスを考えながら管理しなければならない。さらに、物資をカートで運搬したり、基地の施設を整備することも必要。定期的に基地を襲撃するゾンビの群れに対しては、ドローンを操作して掃討するシューティングパートも用意されている。そうして集めた生存者を無事に避難させることが、プレイヤーに課せられた使命となる。

そんな本作は、2025年5月にデモ版が配信され、発売前からウィッシュリスト登録数が100万件を突破するなど、高い注目度を誇っていた。パブリッシャーは、『Cult of the Lamb』や『Inscryption』といった人気インディーゲームを多数手がけるDevolver Digitalで、その点でも期待が集まっていた。また、正式リリースにあわせて、科学ラボの実装や新ツールの導入といったアップデートも行われている。

本稿執筆時点では、本作のSteam同時接続プレイヤー数のピークは約2万4000人。Steamユーザーレビュー数は約490件で、そのうち80%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している(SteamDB)。ゲーム自体の面白さを支持する声は多いものの、バグの多さやゲームがクラッシュする不具合などによって、少し評価が伸び悩んでいる格好だ。

本作は、ゾンビ物で悲劇や大問題のきっかけとなりがちな、安全地帯での検問や研究といった作業をプレイヤーとして体験できる作品だ。検疫のシステムは本格的で、身体に噛み傷があれば即アウトだが、咳や出血など判別が難しい症状もある。観察した結果に基づいて、避難を許可するか、隔離して様子を見るか、“処分”するかを決断するという判断を迫られる部分の評価が高い。また検疫に加えて、タレットを使って押し寄せるゾンビと戦うタワーディフェンス的なパートや、自分自身で銃を握って戦うFPS要素もある、盛りだくさんな部分も注目されている。

一方で、課題となっているのが頻繁に発生する不具合だ。特に問題なのが、ゲームのプレイ中、グラフィックが突如“ピンボケ”のようになってしまう「ピクセレーション(pixelation)」と呼ばれるバグ。発生すると没入感を大きく損なうのはもちろんのこと、再起動や設定変更を試しても再発するという報告も少なくない。開発元のBrigada Gamesによると、開発チームはすでに問題を認識しており、今後のホットフィックスで修正する予定であるという。

Brigada Gamesについては、『Quarantine Zone: The Last Check』が同スタジオとして初めてリリースする作品となる。その開発プロセスは平坦な道のりではなかったことが語られており、当初は、2025年11月に発売予定としていたものの、その後に延期が決定。1月13日が新たな発売日として設定された経緯がある。不具合の修正や改善により、初動の勢いを保つことができるのか。今後に注目したい。

『Quarantine Zone: The Last Check』はPC(Steam)向けに配信中。Steamでは現在リリース記念セールが開催されており、1月27日まで定価の10%オフとなる2070円で購入可能だ。

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Satofumi Inoue
Satofumi Inoue

大作洋ゲーから、インディーゲーム、VR系まで幅広く遊ぶ雑食派。いろいろ遊びすぎて一つのタイトルに使える時間が減り気味なのが悩み

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