体力ゲージなしの一撃必殺で侍たちが死合う、「ブシドーブレード」の影響受けた2D格闘ゲーム『Slice Dice & Rice』開発中

一撃必殺の格闘ゲームというと、滑空蹴りにのみフォーカスした『Divekick』か、3D格闘ゲームの『ブシドーブレード』を思い浮かべる読者が多いだろう。本作『Slice Dice & Rice』は、後者の『ブシドーブレード』に影響を受けた2D格闘ゲームだ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第384回目は『Slice Dice & Rice』を紹介する。まずは本作の特徴的なビジュアルと世界観が確認できるトレイラーをチェックしてみて欲しい。

一撃必殺の格闘ゲームというと、滑空蹴りにのみフォーカスした『Divekick』か、3D格闘ゲームの『ブシドーブレード』を思い浮かべる読者が多いだろう。本作『Slice Dice & Rice』は、後者の『ブシドーブレード』に影響を受けた2D格闘ゲームだ。ゲーム内にはヘルスバーは存在せず、攻撃が一撃でもクリーンヒットすると相手を倒すことができる。

『Slice Dice & Rice』は一撃必殺の格闘ゲームではあるものの、ただ単純に武器を振って攻撃が当たる当たらないといった、ネタゲーム的な方向は目指していない。各種技は「キャンセル」してフェイントを繰り出すことが可能なほか、「パリィ」や「回避」、また2人のプレイヤーの攻撃がかち合うといった要素も存在する。プレイヤーは“実際の侍の死合い”のように、敵の次の行動を読みながら、必殺の一撃を当てなければならない。

誰でもプレイできる格闘ゲームを目指している本作。直感的な操作が可能で、技リストを覚える必要もないという
画面を見る限りでは、7本先取ルールが基本となるようだ。謎の「鰻」UIも確認できるが、どういった要素なのかは不明
タイトルにもある「Rice」とはそのまま白飯を意味する

ゲーム中には全8人のキャラクターが登場。おのれの拳のみで戦うモンク「Godai」や、巨大な剣で攻撃する筋肉隆々の女性「Yoketsu」、素早く刀で攻撃する侍「Yojinbo」、またカマを振るう「Shinigami」などが存在する。本作の舞台は異なる歴史をたどった日本だそうで、侍と死神が戦う奇妙な世界観となっている。なお全6ステージが収録されているとのこと。

開発を担当する「Dojo Games」はポーランドの新興デベロッパーで、今作『Slice Dice & Rice』以前に開発したタイトルなどは存在しない模様だ。『Slice Dice & Rice』のリリース時期は未定なものの、現在Steam Greenlightに登録されており、Steamでの配信を目指している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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