特殊ペイントをまき散らしステージを高速で飛び回る、2Dアクション『Splasher』がSteamなどで配信開始

特殊な加工が施されたペイントをスプラッシュしながらステージ内を駆け巡る2D横スクロールアクション『Splasher』が2月8日にリリースされた。

特殊な加工が施されたペイントをスプラッシュしながらステージ内を駆け巡る2D横スクロールアクション『Splasher』が2月8日にリリースされた。対象プラットフォームはPC/Mac/Linux。Steam/Humble Store/itch.ioなどで販売されており、Steamでは定価1480円、2月15日までのプロモーション期間中は20%オフの1184円で購入できる。また今春にはPlayStation 4/Xbox One向けのリリースも控えている。

開発を担当したSplashteamは、Ubisoftにて『Rayman Origins』『Rayman Legends』のレベルデザインを手がけたRomain Claude氏が創設したインディースタジオである。2Dプラットフォーマーというジャンルを熟知したチームなのだ。同じく『Rayman Origins』のコンポーザー・サウンドデザインを務めたAymeric Schwartz氏もプロジェクトに参加している。

かわいらしいカートゥーン調のビジュアルが目を引くが、それ以上に『Splasher』は機敏さ、反射神経が問われるハイスピードな2Dアクションである。主人公はスプラッシャーと呼ばれる塗装作業員。彼が勤める研究施設「Inkorp」はマキャヴェリ主義の博士「Le Docteur」が牛耳っており、なにやら良からぬ計画が動き始めている。「Inkorp」施設内で捕らわれの身となった他のスプラッシャーたちを救い出し、独裁者と化した博士に制裁を下すのだ。

主人公が持つペイントキャノンからはさまざまな特殊ペイントを発射できる。粘着性があり壁や天井に張り付くことができるスティッキーインク(Stickink)、ぶつかると跳ね返るバウンシンク(Bouncink)、さらには邪魔なペイントを洗い落とすウォーターガンを使い分けることでトラップだらけの研究所を突き進む。

『Splasher』には22ステージからなるストーリーモードのほか、細かく分類されたタイムアタック・スピードランモードが用意されている。タイムアタックではステージごとのクリア時間を競い、スピードランでは全ステージクリアまでの時間を競い合う。スピードランはさらに、アイテム収集などのやり込み度を考慮しない「Any%」と、全スプラッシャーを救出した上でクリアする「100%」とで分けられている。自分の結果や他プレイヤーのタイムはリーダーボード機能で確認できる。

本作は著名なスピードランナーたちからのフィードバックを得ながら開発が進められたというだけあって、初めからスピードランのコミュニティを想定したつくりになっている。展開の速い2Dプラットフォームアクションを好むプレイヤーだけでなく、スピードランの視聴者としても楽しめる作品だろう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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