“1996年のFPS”掲げる『STRAFE』が公開 DOOMやQuakeを自動生成マップで

本作は"1996年のFPS"と題された、オールドスクールなアクションシューティングゲームだ。1996年発売のFPSといえば、『Final Doom』や初代『Quake』のことだろう。『STRAFE』は、そんな両作のバイオレンス性とスピード感を受け継ぐ作品である。

最前線のインディーゲームをピックアップしてゆく週刊&不定期連載Indie of the Week。インディーデベロッパーのPixel Titansは、『STRAFE』を公開した。本作は"1996年のFPS"と題された、オールドスクールなアクションシューティングゲームだ。1996年発売のFPSといえば、『Final Doom』や初代『Quake』のことだろう。『STRAFE』は、そんな両作のバイオレンス性とスピード感を受け継ぐ作品である。ランダムな自動生成レベルやOculus Riftへの対応など、比較的現代的なアプローチも盛り込まれる。

 


『Doom』や『Quake』のマップを自動生成で

 

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ゲームの舞台となるのは、未開の宇宙領域を探索していた巨大スペースシップ「ICARUS」だ。プレイヤーは、同ミッションに参加していた解体業者の1人である。ミッション中、こつ然と返答がなくなったICARUSの状況を確認すべく、用心のために銃を持って、同船へテレポートするシーンから物語は始まる。混沌とした血だらけの銃撃戦がプレイヤーを待ち受けているのだ。

アクション性に関しては「光速のゲームプレイと感度良好な操作性」とだけアピールされているが、"1996年のFPS"である『Doom』や『Quake』の精神を受け継いでいることは明らかだろう。トレイラーからはヘルス&シールド制が確認できる。取得したアイテムで身を固め、敵の攻撃を颯爽と回避し、強力な武器で返り討ちにする。32bitカラーのグラフィックが、黎明期のFPSのフィーリングを加速させている。その『Doom』開発メンバーの1人であるジョン・ロメロも、「『Quake』や『Doom』、『Wolfenstein 3D』にインスパイアされている、大騒ぎでハードコア、自動生成な1996年のシューターだって?そりゃいい!」とコメントを寄せている。

最大の特徴としては、パターンが"10億通り"と謳われているレベルのランダム自動生成だ。『Doom』や『Quake』を目指すのなら、レアアイテムが隠されたシークレットは必須だ。『STRAFE』では、毎回シークレットや敵のセットもランダムに設定される。またOculus Riftへの対応も発表されている。

武器にはショットガン、マシンガン、レールガンなどが用意されている。弾倉拡張や攻撃力アップなどのパワーアップアイテムのほか、セカンダリファイアを変化させるレアアイテムが存在する。また解体業者であるプレイヤーは、倒した敵からスクラップを回収することが可能だ。このスクラップからアーマーや弾薬を作り出したり、あるいは売ってお金にし、Perkやパワーアップを購入することができる。

 


"Gibs"特化の「UBER-GORE Tech」

 

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また『DOOM』のWAD「Brutal Doom」を想起させるような、血みどろのビジュアル表現・アニメーションも『STRAFE』の魅力だ。本作では独自の「UBER-GORER Tech」が搭載されており、全ての弾丸、吹っ飛んだ敵の肉片(Gibs)、滴る血が表現される。この技術は単なるビジュアルではない。自動生成されたレベルは完全にランダムなため、時にプレイヤーが迷う可能性があるが、血まみれの一室はすでに通過した場所であることを示してくれるのだ。もちろん、筆者のような単純に血肉が見たいプレイヤーにとっても満足のクオリティだろう。

『STRAFE』は2016年初旬にリリース予定。Kickstarterで開発資金18万50"96"ドルの獲得を目指しており、現在は5万ドルほどを獲得している。頭のネジが外れたデビュートレイラーで本作に注目が集まることを願いたい。

 

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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