『HEART of CROWN – ハートオブクラウン -』(ハトクラ)脱初心者攻略ガイド。立ち回りを覚えてプリンセスを即位

『ハトクラ』始めたてのプレイヤーのために、プリンセスを即位するための立ち回り方を解説する。本作を遊び始めて「なかなか勝てない」「何をすればいいかわからない」と感じている方は、ぜひ本ガイドを参考にしてほしい。

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMがパブリッシングを担当する『HEART of CROWN – ハートオブクラウン -』のPC(Steam)版が、12月18日、正式リリース。同時にNintendo Switch版がリリースとなった。

『HEART of CROWN – ハートオブクラウン -(以下、『ハトクラ』)』はFLIPFLOPs.が制作・販売するアナログゲームを原作とする、4人対戦のカードゲーム。プリンセスたちの皇位継承権争いをモチーフとしており、プレイヤーは自らが擁立するプリンセスを即位させることを目指す。

本作は対戦型のカードゲームとして、柔軟な立ち回りと相手との駆け引きが重要となる作品。かわいらしいプリンセスたちに心惹かれて始めるも、初心者が思ったようにプリンセスを即位させるのはなかなかに難しいだろう。

本稿では、そんな『ハトクラ』始めたてのプレイヤーのために、プリンセスを即位するための立ち回り方を解説する。本作を遊び始めて「なかなか勝てない」「何をすればいいかわからない」と感じている方は、ぜひ本ガイドを参考にしてほしい。

都市×ドローを心得て確実に6コインを集めよ

『ハトクラ』を始めて、最初に躓くであろう壁として「なかなかプリンセスを擁立できない」というのがあるだろう。お目当てのプリンセスを選ぶことすらできず、相手プレイヤーが擁立させている様子を見るのはなかなかに厳しい瞬間だ。

プリンセスの擁立に必要なコインは6コイン。初期デッキ内のカードでは絶対に購入することができないため、いち早く6コインを手札に揃えられるようにデッキを改造する必要がある。ではいち早く6コインを集められるにはどのカードを買えばいいのか。答えは「都市」と「ドローカード」である。

都市は3コインで買える領地カード。1枚で2コインとなるため、手札に3枚揃えることができればそれだけで6コインにすぐ到達できる。さらに、都市をより手札に出しやすくするためにドローカードも重要となる。おすすめは2コインで買える「早馬」や「斥候」だ。

早馬はリンク先を2つ持つドローカードで、1枚ドローしながらも、リンク先を増やすことができるカードだ。斥候は山札の1番上のカードを見て、捨てるかどうかを選んでからドローできるカード。不要なカードをスキップしながら、欲しいカードを引き寄せることができる。また、もし運よく5コインを溜めることができたならカードを2枚ドローできる「錬金術師」が買えたらより有利にゲームを進めることができる。

ドローカードや行動カードを購入するうえで、大事になるのが「カードにリンク先があるか」ということ。初心者にありがちなのは、一見すると強い効果に惹かれて行動カードを購入してしまうこと。ついつい気を取られて購入してしまうと、手札上にリンクのないカードや、使うタイミングのないカードが増えてしまう。サプライ内のカードを購入する上で大事なのは「リンクが置かれているか」と、「そのカードをどういった目的で使うか」だ。目的はさて置いて、リンク先は矢印を見るだけなので、意識して購入してみるとよいだろう。

また、目的で言うなれば、「デッキ圧縮」もついついやってしまいがちな失敗。圧縮とは、デッキからいらないカードを廃棄すること。不要な農村や見習い侍女を廃棄すれば、デッキの質が上がり、欲しいカードが手札に来やすくなる。しかし、序盤から圧縮に注力するのは危険だ。

理由としては、圧縮はいらないカードを廃棄して「先のターンを優位にするのが目的」。今すぐ6コインを集めてプリンセスを擁立したい序盤では1ターンにどれだけコインを集められるかが大事となる。そのため、行動カードを使ってまで先のターンを優位にするのは悪手になりがちだ。また、行動カードが増えるとコインとなる領地カードが引きにくくなる。序盤の行動カードはドロー系に絞り込み、確実にコインを集めるのが得策だ。

では、圧縮はいつやるべきか。答えは「必要なカードが出揃ってから」だ。都市や行動カードがある程度揃い、デッキの骨格ができはじめてから、いらないカードを廃棄し、デッキを洗練させるのだ。無理に圧縮するのではなく、デッキ全体のバランスを見ながら、適切なタイミングで圧縮を行おう。序盤はカードを無理に減らしてデッキの質を高めるよりも、そのコインで都市を買って出る手札の質を高めるという考え方が大切なのだ。

また、プリンセスを擁立することができればよりデッキ圧縮がしやすくなるというのもポイント。本作ではプリンセスの擁立時、プレイエリアにある領地カードを3枚、直轄地に置くことでデッキの圧縮ができるのだ。その際に不要な農村を送ることができれば、継承点はマイナスになるものの、一気にデッキ圧縮を進めることができる。

加えて、擁立後は見習い侍女を継承点にすることで、マイナス点を負うもののデッキから除外することも可能。という点から、擁立前にじっくりと圧縮するよりも、プリンセスをいち早く擁立させ一気に圧縮を進める方が、圧縮方法もスピードも優位が取りやすいというわけだ。

プリンセス「オウカ」は毎ターン廃棄ができるので、デッキの質が高まりやすい

プリンセスは万能型or状況を見て特化型

都市とドローカードで6コインを集めることに成功したら、次はプリンセスの擁立だ。擁立すべきは、好みの見た目のかわいらしいプリンセス……と言いたいところだが、もしプリンセスを「即位」させることが目的なら擁立させるプリンセスも重要となる。

せっかく相手を出し抜いて早めに擁立させることに成功しても、そのプリンセスを上手く使いこなせなければ元も子もない話。初心者のうちは狙うプリンセスはある程度絞り込んだ方が、立ち回りを覚える上でもやりやすいだろう。そんなプレイヤーにおすすめしたいのはふたりの万能型プリンセス。ひとりは擁立したら6点の継承点が手に入る「ルルナサイカ」。もうひとりは、ショップでの購入が1コイン安くなる「クラムクラム」だ。

ルルナサイカは擁立してすぐ継承点が6点も手に入るため、ほかプレイヤーよりも6点も優位を取ることができる。このスタートダッシュが非常に強力で、相手を焦らせることができるうえに、余裕を持って戦略を練ることができる。初心者にとって最もシンプルで強力なプリンセスだ。

もうひとりのおすすめ、クラムクラムは、買い物に必要なコインを1コイン減らしてくれるというプリンセス。プリンセス擁立後は、継承点となる「公爵」や、強力な行動カード、そしてそれらを買うために必要な「大都市」の奪い合いとなるのだが、「あと1コイン足りない!」という場面で何度も救われるはず。コスト管理がしやすくなるため、初心者でも計画的にデッキを構築できる。

おすすめとしてはルルナサイカやクラムクラムといった「万能型」なプリンセスを擁立したいが、ある一定の状況に応じて、特化型のプリンセスを擁立するのもおすすめだ。例えば開始数ターンで早くもプリンセスが擁立できそうなときは、コスト5以下のカードを2枚獲得できる「フラマリア」でスタートダッシュするのもよいだろう。デッキの核となるコンセプトカードや、継承点を手に入れることで序盤から安定できるのが強みだ。

このように「このプリンセス一択!」と決めつけるのではなく、サプライ(場に出ているカード)や相手の動きに応じて、柔軟にプリンセスを選べるようになることが、脱初心者への第一歩である。自分のデッキと相手の状況を見て、それに適したプリンセスを擁立できるようであれば、もう初心者は卒業と言ってもよいだろう。

不要を削って安定を求めよ

プリンセスを擁立したら、いよいよ継承点を集めるパートが始まり、ゲームが盛り上がっていく。継承点を大量購入するために、デッキをどんどん回して相手プレイヤーに優位な立ち回りをしていきたいが、ここで気をつけてほしいのは「行動カードの入れすぎ行為」である。

ついデッキを回そうと強力な行動カードを増やしたり、つい継承点をより購入できるようにしようとコインになるカードを購入したり、そうやって行動カードをどんどん買ってしまうと気づいたらデッキが回らなくなる……というのは初心者あるあるだ。行動カードが増えすぎると、肝心の領地カードが手札に来なくなる。結果、デッキ構築が遅れ、相手に継承点を集められてしまうのだ。

では、何を優先すべきか。本作において1番ベーシックな勝ち方は「大都市を集めて、公爵を狙う」ことだ。その勝ち方ができないと他の勝ち方をするのはなかなかに至難の技。まずはベーシックな勝ち方を覚えてから、あらゆる戦術を試していくのがおすすめだ。

ここで必要になっていくのが、先述した「デッキ圧縮」の考え方だろう。ドローカードを増やしてコインを増やしていくやり方ももちろんよいが、それと同時にいらないカードを減らして大都市が出る確立を上げるのもこのパートでは重要。ドローカードで手札を増やし、圧縮でデッキを絞り込む。この両輪を回すことで、安定したデッキが完成するのだ。

ここからは少し上級者向けのテクニックだが、強力な行動カードを手に入れたら、あえてキープするのも重要。キープとは、場においてある領地カードの上に行動カードを1枚キープすることができる機能。これを使えば行動カードを次以降のターンに持ち越しできるというわけだ。

つまり手札に残しておくことで、より有効なターンに使うことができる。例えば、ドローカードをよりコンボを繋げられそうなターンまで残しておく。不要なカードをあえてキープすることでデッキから一時的に外しておくなど、上手く使いこなせればあらゆるチャンスを生み出すことができる。これができたら、もう上級者クラスだ。

勝ち筋を逆算せよ

ゲーム後半は、不要なカードを減らすことも大切だが、何を買うかも重要。そのため、判断の連続となる。本作の面白さであり、難しさでもあるのが、「毎ターン5枚の手札に何が出るかが勝利への決定打となる」ことだ。どれだけ強力なデッキを構築しても、手札に欲しいカードが来なければ意味がない。逆に、相手より弱いデッキでも、運良く強力なカードが手札に揃えば逆転できる。

特にゲーム後半は、1枚のカード選択が勝敗を分ける。「継承点を買うべきか、それともデッキを強化するカードを買うべきか」「今ターンで継承点を稼ぐべきか、次のターンまで待つべきか」。こういった判断を毎ターン繰り返す。継承点が来ていたのにスルーしていたせいで負けるかもしれない。もしくは、なんとなくお金が余ったから買ったカードが負ける要因になるかもしれない。

ゲーム後半に重要なのは勝ち筋を逆算する力。そしてそれを臨機応変に変えることができればもう何も言うことはない。例えば、勝利のためにあえて余計なものを買わず購入フェイズをスキップできるようになれば、それはもう立派な『ハトクラ』プレイヤーだと言っても過言ではない。手札とデッキの状況を考えて、今ターンで稼ぐべきか、次のターンに賭けるべきか。この冷静な判断力が、勝利を呼び込む。欲しいカードを的確に選び、最短ルートで20点を目指そう。

自分のペースで高みを目指せ

さらに上達したいなら、オンラインや高レベルCPU戦で強いプレイヤーの立ち回りを見るのも大切だ。本作では「LOG」を見ればどのような動きをしたかわかるので、そういった機能を有効活用して、上級者がどういう判断をしているか、どのタイミングでどのカードを買っているかを学ぶことができる。思わぬコンボや戦い方を発見し、自分の引き出しを増やしてくれるだろう。もっと強くなりたいのなら、試合をこなすことも大切だが、見て勉強してみるのもよいだろう。

上達するためにさまざまなことをこなすのに疲れてしまったのなら、さまざまなモードで気持ちを癒やすのも良い選択だ。本作には、プリンセスごとのストーリーが楽しめる「Scenario Mode」や、勝つ度にデメリットが課せられる高難度チャレンジが楽しめる「Noble Mode」といったソロプレイモードも充実している。マルチプレイに疲れたらそういったモードで気分転換するのもよいだろう。

また、本作ではゲーム内マネーを使ってエモートを購入したり、アバターなどカスタマイズアイテムを購入することが可能。自由に着飾ることでプレイのモチベーションにもなるだろう。勝ち負けにこだわるのも楽しいが、自分のペースでゲームを楽しむことを忘れないでほしい。自分のペースで高みを目指していただきたい。

『HEART of CROWN – ハートオブクラウン -』は、初心者から上級者まで楽しめる奥深いカードゲームだ。本ガイドを参考に、ぜひプリンセスを即位し、王国に平穏をもたらしてほしい。

『HEART of CROWN – ハートオブクラウン -』はPC(Steam)/Nintendo Switch向けに配信中。PC(Steam)/Nintendo Switchのダウンロード版の定価は3500円。Nintendo Switchのパッケージ版は定価5500円となっている。

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Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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