リアルライフシム『inZOI』冬の大型アプデで「店舗経営」と「がっつり犯罪システム」実装。コソ泥からフィッシング詐欺まで多彩、捕まったら裁判にかけられる
KRAFTONは12月23日、ライフシミュレーションゲーム『inZOI』向けに大型アップデート「v0.5.0」を配信した。

KRAFTONは12月23日、ライフシミュレーションゲーム『inZOI』向けに大型アップデート「v0.5.0」を配信した。本アップデートは、店舗運営を含むビジネスの拡張のほか、犯罪と裁判システムの実装、期間限定の「ホリデーフェスティバル」など、広範囲な新規要素の追加・調整が実施されている。
『inZOI』は、Unreal Engine 5による高精細なグラフィックと、自由度の高いライフシミュレーション要素を特徴とする作品だ。プレイヤーは「Zoi」と呼ばれるキャラクターを作成し、神の視点から彼らの人生を導くこととなる。

今回のアップデートの主な柱となるのは、「事業システム」「犯罪要素の拡張」「ホリデーフェスティバル」の3つだ。
まず「事業システム」は、Zoiが自らの店舗を所有してビジネスを展開できる機能。これまでもZoiは仕事に就き、出店での所有物販売もできたが、自らが店舗を持ち、経営者として本格的に事業を運営していくことが可能となった。各地に追加されたカフェ、ベーカリー、バーなどのビジネス用不動産を購入し、従業員を雇用すれば、各業種に適した店舗が自動的に営業される。店舗は自宅と同様に家具を自由に配置でき、内装にこだわった店づくりも可能だ。

従業員となるZoiのスキルに応じて、調理や接客など適した業務を割り当てる必要があるほか、営業時間や時給の設定、顧客満足度の概念など、本格的な経営シミュレーション要素が用意されているようだ。思うように売り上げが伸びなければ、顧客から直接「フィードバック」を得ることも可能だ。事業が軌道に乗れば、複数店舗をフランチャイズ経営したり、家族への継承といった展開も可能になるという。大金を稼ぐチャンスもある夢のある新要素となっている。
一方で「犯罪システム」も拡張。これまでも喧嘩、侮辱、恐喝など、Zoiのコミュニケーションが結果的に犯罪になることがあったが、今回のアップデートでは窃盗や詐欺など、明確な犯罪行為を実行できるようになった。

資産が極端に少なく貧窮している、「無法者」気質を持っているなど特定の条件を満たせば、ピッキングによる侵入盗や金庫破り、フィッシング詐欺などに手を染めることができる。犯罪の成否はZoiの能力によって左右され、失敗すれば警察に通報され、罰金や指名手配といったリスクを負う。これまでにないスリルを楽しめる、アウトローなZoi向けの新要素だ。
犯罪システムの拡張にあわせて、裁判所も実装されている。犯罪を重ねて「犯罪スコア」が一定の基準を超えると逮捕され、裁判にかけられる。裁判は自動で進行するが、裁判中に表示される「チャンスカード」を正しく選択することで、刑罰を軽減できる場合もある。弁護士を雇い、無罪を目指して争うことも可能。これまで犯罪を犯した場合は直接刑務所に収監されていたが、しっかりと裁判のプロセスを経て処遇が決定されるようになり、ライフシムとしてのリアリティが増した格好だ。なお、交通事故を起こした場合はこれまでどおり直接刑務所に収監されるようで、犯罪システムも含めて今後さらなる改善がおこなわれるとのこと。

冬の風景をより豊かにする「ホリデーフェスティバル」は、2026年1月31日まで開催されるゲーム内イベントだ。期間中は都市の主な公園に特別な装飾が施されたブースが開設され、クリスマス仕様の出店や、合唱団のクリスマスキャロルなどを楽しむことができる。シティマップの「都市外観」機能から雪を降らせれば、より雰囲気のある光景を演出できる。全62種の冬用の服装や、冬のムードを高める全173種の建築アイテムも追加され、思い思いの装いで過ごすことが可能だ。

また大きな調整のひとつとして、Zoiの行動が改善。特定のZoiと優先的にかかわるようになる「グループ」や、食事と会話といった、複数の行動を同時に実行する「マルチタスク」が実装された。より没入感を高める調整ながら、これらの要素はまだ不安定なようで、今後は自然な「Zoiたち同士で一緒にやっている感じ」が出るよう磨き上げていくとのことだ。
そのほか本アップデートでは、調理バリエーションの追加や、新たな乗り物「水上オートバイ」「ホーバークラフト」の登場、インタラクションの拡充、各種バグ修正なども含め、多岐にわたる調整がおこなわれている。詳細はパッチノートを参照されたい。
『inZOI』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。ゲーム内は日本語表示に対応している。
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