Blizzard、PC版『Overwatch』のPTR参加者にリワードを配布するか検討中。参加者は全プレイヤー中0.26パーセントに

Blizzard Entertainmentは、公式YouTubeチャンネルにて「Developer Update RTP Philosphy」を公開し、PC版『Overwatch』のPTR参加者にリワード(インセンティブ)を配布するかどうかを検討中であると明らかにした。

Blizzard Entertainmentは、公式YouTubeチャンネルにて「Developer Update RTP Philosphy」を公開し、PC版『Overwatch』のPTR参加者にリワード(インセンティブ)を配布するかどうかを検討中であると明らかにした。ディレクターのJeff Kaplan氏がみずから明らかにしたもので、現時点では可能性の1つとして模索している段階であるとしている。

PTRとは「Public Test Realm」と呼ばれるPC版にのみ存在するテスト環境で、プレイヤーは配信前のパッチや新規コンテンツが適用されたバージョンの『Overwatch』をプレイすることができる。BlizzardはこのPTR環境でパッチをテストしてフィードバックを得たり、バグや問題がないかをなどを調べたりしたあとに、全バージョンへとアップデートを実施している。

映像に登場したKaplan氏によれば、PTR参加者へのリワード配布はまだ検討中の要素の1つであり、開発リソースをリワード配布機能の搭載へと向けるのか、それともコアのゲームプレイの方へと向けるのかを吟味しているようだ。リワード内容についても、ルートボックスか経験値のようなものとされており、まだ正式に決定はされていない。なお1月7日、Kaplan氏はBattle.netの公式フォーラム上で、PTRに参加しているプレイヤーの割合が0.26パーセントであること、平均プレイ時間がここ1週間で26分であること(これはメニュー画面なども含まれる)を報告し、より多くのプレイヤーがRTP環境に参加するよう奨励するとしていた。

このほか映像に登場したKaplan氏は、BlizzardではPTRでフィードバックを得ることも目的としているのものの、おもにゲームを安定してリリースすることが目的であるとも伝えている。またPS4/Xbox One版でPTR環境が利用できない点については、頻繁にパッチで変更を行うためだと説明した(PSN/Xbox LIVEではパッチ配信にSIE/Microsoftの認証が必要になる)。プレイヤーの調整に関しては、先日から実施されている「ロードホック」のフック2.0を中心に、SombraやD.Va、Anaに今後も取り組んでいくことを明らかにしている(参考記事)。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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