対戦アクション『Judo』が製品化へ スマブラの回避と投げで戦う柔道ゲーム

インディーデベロッパーのLaboratoryは、対戦アクションゲーム『Judo』を開発中だ。同作はファン向けのプロジェクトとして昨年PAX Primeにて展示されたタイトルだが、今月に入り販売タイトルとして開発することが正式に発表された。タイトル名の通り、同作は柔道をテーマにした作品で、シンプルなシステムで楽しめる対戦ゲームを目標としている。現在Steam GreenlightにてSteamでの配信を目指しているほか、近日中にもKickstarterで開発資金を募る予定だ。

 


シンプルな奥深さ

 

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『Judo』は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』の"回避"と"投げ"に影響を受けて制作されたタイトルだ。旧来のスポーツビデオゲームに、『スマブラ』から現代的なゲームメカニックとテンポを盛り込んでいる。プレイヤーに許されたアクションは、移動、掴み、回避移動、飛び出しの4種類のみ。相手の掴みを避けつつ、こちらが敵を投げれば勝利となる。シンプルなルールだ。1対1の対戦モードのほか、『スマブラ』のような最大4人までの乱戦モードも用意されている。また、シングルプレイヤー用のキャリアモードも搭載される。

飛び出して一気に掴みかかるか、敵の掴みを回避移動で避けて投げるか、逆に回避移動を誘いその隙を狩るか。同作の対戦の根幹は、とてもシンプルなじゃんけんルールで構成されている。それゆえにすべきことをすぐに覚えることができ、戦いに熱中できる。日本の格闘技をテーマにしたゲームとして『カラテカ』やインディゲームの『空手マスタ』のようなゲームが挙げられるだろう。しかしその骨格は、昨年リリースの対戦アクションゲーム『Nidhogg』に似ている。

もとはLaboratoryファン向けの企画であった本作だが、昨年PAX Primeでの出展を経て、Kickstarterでの出資を募るフルプロジェクトとして立ち上げることを決意したという。PAX Primeでは、『Judo』はアーケードゲームのスタイルで出展された。Laboratoryは3種類のゲームを持ち込んだにも関わらず、同作へ何度も何度もプレイヤーたちが押し寄せたそうだ。

 

 

 

『Judo』は、PCおよびMac向けにリリース予定。価格は9,99ドルだが、Kickstarterでは4.99ドルとなる。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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