『Firewatch』ADVとしては異例のミリオンセールスを達成。数量限定でパッケージ版の販売も
デベロッパーのCampo Santoは1月4日、『Firewatch』のセールスが100万コピーを突破した旨を報告した。本作は2016年2月、PC(Steam)/PlayStation 4向けに発売された作品である。同年9月にはXbox One向けにも発売され、この時点でセールスは100万近くまで伸びていた。100万コピーの大台を突破したのは昨年末ということで、各種販売プラットフォームでのウィンターセールが売り上げを後押ししたのだろう。
一人称視点のミステリーアドベンチャーかつ完全なる新規IPとしてのミリオン達成は異例といえる。リリースから1年以内となれば尚更だ。参考としてはスタンドアロン版『Dear Esther』が2013年6月時点でセールス75万コピーの突破を報告している(参考記事:PCGamesN)。スタンドアロン版の発売は2012年2月。1年4か月間での数値となる。ただし『Dear Esther』については『Half-Life 2』のMod版としての知名度が高く、新規IPの『Firewatch』とは少々色合いが異なる。別のサンプルとしては、新規IPの『Gone Home』が2013年8月にリリースされ、7か月後の2014年2月に25万コピーを達成している(参考記事:Engadget)。
『Firewatch』はユーザだけでなくメディアからも高評価を得た作品だ。昨年のThe Game Award 2016では惜しくも受賞を逃したが、「Best Indie Game」「Best Narrative」「Best Performance(ダリア役のCissy Jones氏、ヘンリー役のRich Sommer氏)」など複数のアワードでノミネートされていた。こうしたプラスの流れに乗るように、昨年末にはサウンドトラックのバイナル版が発売された。また『Firewatch』本体のパッケージ版(PlayStation 4)も数量限定で販売された。パッケージ化を手がけたのは幣紙のAUTOMATON Awards 2016「ベスト・パッケージ愛好家サポート賞」でも取り上げたLimited Run Gamesである。
『Firewatch』のパッケージ版については、Campo Santoの公式ストアから1月16日より追加販売される。Limited Run Gamesより販売された7300枚は即日完売であったため、追加販売分も高い競争率となるだろう。なお余談として『Firewatch』は『Frog Fraction 2』のARGにも参加している。気になる方は「フリーローム」モードで関連アイテムを探してみよう。