Steamから消えたゲーム『Cold Fear』と『I Am Alive』、GOG.com向けに復活。Ubisoftから権利を取得したAtariの復刻リリース第1弾
GOGとAtariは11月26日、サバイバルホラーゲーム『Cold Fear』とサバイバルアドベンチャーゲーム『I Am Alive』のPC版を、GOG.com向けに配信したと発表した。

GOGとAtariは11月26日、サバイバルホラーゲーム『Cold Fear』とサバイバルアドベンチャーゲーム『I Am Alive』のPC版を、GOG.com向けに配信したと発表した。価格はともに14.99ドルで、12月2日までは20%オフの11.99ドル(約1900円)にて購入可能。
両作品は、かつてUbisoftからリリースされたタイトルで、今年8月にAtariがその権利を取得。そして今回、現代のPC環境への最適化を施して復刻リリースされた格好だ。なおこれに伴い、Ubisoftは両作品のSteamでの配信を終了している。

『Cold Fear』は、Darkworksが手がけ2005年に発売されたサバイバルホラーゲームだ。国内未発売だが、当時PS2/Xbox版もリリースされた。主人公は、アメリカ沿岸警備隊所属のTom Hansen。嵐吹き荒れるとある冬の日、彼は謎めいた救助任務の命令を受けて、放棄されたロシアの捕鯨船に乗り込む。しかしそこに生存者はおらず、代わりに異形の敵などが存在。彼は、銃やトラップなどあらゆるものを駆使して生き残ることを目指す。
今回のGOG.comでのリリースに際しては、Windows 11/10環境への対応や、最大4K解像度および16:9画面のサポート、DualSenseやXboxコントローラー、Nintendo Switch 2 Proコントローラーなど現行コンソール向けコントローラーへの対応、クラウドセーブ対応などが実施。また、いくつかのバグ修正もおこなわれている。

『I Am Alive』は、2012年に発売されたサバイバルアドベンチャーゲームだ。開発は同じくDarkworksが担当したが、途中でUbisoft Shanghaiに交代。当時、海外PS3/Xbox 360向けにもリリースされた。本作にてプレイヤーは、大災害によって荒廃した都市を舞台に、行方不明の妻と娘を探す主人公となってサバイバルをする。探索を通じた資源収集や、主人公のスタミナの管理、また無用な戦いを避ける敵との駆け引き要素などが特徴となっている。
本作もGOG.comでのリリースにあたって、Windows 11/10環境や、現行コンソール向けコントローラーでのプレイに対応。高リフレッシュレートのディスプレイのサポートや、オンライン実績機能への対応、クラウドセーブ対応などもおこなわれ、またバグ修正もいくつか実施されている。
Atariは今年8月、『Cold Fear』や『I Am Alive』、さらに『Child of Eden』『Grow Home』『Grow Up』の権利をUbisoftから取得。当時同社は、これらの作品を現行プラットフォームへ復刻させる方針であると発表しており、今回そのうち『Cold Fear』と『I Am Alive』が、GOGの協力のもとGOG.comにてリリースされた。
GOG.comは、ポーランドに本拠を置くCD PROJEKT Groupに属するGOG Sp. z o.o.が運営するPCゲームのデジタル販売プラットフォームだ。取扱タイトルはDRMフリー(デジタル著作権管理技術なし)で提供され、新作だけでなく、往年のクラシックゲームも豊富にラインナップしていることで知られる。近年は、ゲームの保存活動として「GOG Preservation Program」を実施し、先に紹介したような現代のPC環境への最適化とともにゲームを復刻リリースしている(関連記事)。
ちなみに、Atariが権利を取得した作品のひとつ『Child of Eden』は、『スペースチャンネル5』や『Rez』『ルミネス』などて知られるクリエイター水口哲也氏がキューエンタテインメント時代に手がけた作品だ。同作はPS3/Xbox 360向けにしかリリースされておらず、またPlayStation MoveやKinectといった周辺機器を活用したことも特徴だった。同作もまたGOG.comでの復刻リリースが計画されているのか、あるいは別のかたちになるのか、続報に注目が集まる。
『Cold Fear』と『I Am Alive』は、PC(GOG.com)向けに配信中だ。




