友達との結束力が高まるか、友情を失うかはプレイ次第。即死トラップ満載の協力マルチ・パズルゲーム『Death Squared』が開発中

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第349回目は『Death Squared』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第349回目は『Death Squared』を紹介する。

本作はキューブ型のロボットを動かして、マップの出口を目指すパズルゲームだ。一人でもプレイ可能だが、二人もしくは四人でのマルチプレイにも対応している。一人/二人プレイはストーリーモードとして、そして四人プレイはパーティーモードとしてプレイ可能で、パーティーモードには多人数プレイに合わせた特別なマップが用意される。開発元のSMG Studioは、本作はマルチプレイで遊んでこそ最も楽しい体験になるとしている。

本作ではキューブ型のロボットたちが研究所を脱出するストーリーが描かれる。プレイヤーは操作するロボットを同じ色の出口(丸いマークの付いた床)へ導き、すべてのロボットがそれぞれの色の出口にたどり着くことができればステージクリアだ。マップはロボットと同じくキューブ型のブロックが組み合わさってできており、設置されたさまざまなトラップがロボットたちの行く手を阻む。

SMG Studioは、本作はマルチプレイこそが面白いと自負しており、その理由はトラップのほとんどが別のロボットによって起動するからだと伝えている。たとえば赤色と青色のロボットで二人プレイをしている場合、赤色のロボットが床のスイッチを踏むと、青色のロボットがちょうどその時にいそうな場所の床からトゲが飛び出して死んでしまう、といった具合だ。そのほかにも片方のロボットの移動に合わせて、もう片方のロボットをマップ外に押し出そうと動き出すブロックなど、不用意に動くと意図せず相手のロボットを殺してしまうトラップがそこかしこに仕掛けれられている。

出口までたどり着くにはトラップを起動させるほかない場合がほとんどで、しかもどのスイッチがどういうトラップを起動させるのかは事前に判断しにくい。何度も失敗しながらプレイヤー同士で声を掛け合って楽しんで欲しいというゲームデザインになっていることがうかがえる。あまりにミスが込んでくると段々と気まずい雰囲気になってくるかもしれないが。

自分とは別の色のレーザーに触れると死んでしまうトラップも存在する
自分とは別の色のレーザーに触れると死んでしまうトラップも存在する

本作は一人でもプレイ可能だが、その場合は操作するロボットも一体になるというわけではなく、二体のロボットを左右のアナログスティックでそれぞれ操作する形になる。マルチプレイではプレイヤー同士のコミュニケーションが重要になり、お互い一歩一歩を慎重にプレイする必要がある。それが四人でのプレイとなれば、それぞれのプレイヤーの移動とトラップの起動が複雑に絡まり合い、全員の息のあったコンビネーションがより重要になってくることだろう。

本作は2015年に開催されたゲームジャムイベントGlobal Game Jam 2015で、SMG Studioが48時間で制作したものがベースになっている。その時のテーマは「What do we do now?(さて、どうする?)」で、複数の人間が協力し合って困難な状況から抜け出すという本作のコアとなる要素は、このテーマ設定から生まれたものだそうだ。Global Game Jamのサイトでは当時制作されたゲームがダウンロード可能になっているので、興味がある方はプレイしてみてはいかがだろうか。『Death Squared』はSteam(Windows/Mac)とPlayStation 4/Xbox One向けに開発中で、2017年第1四半期に発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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