かっこいいポーズ決めアクション『カエルピョン!』正式発表。『スプラトゥーン』好き開発者が放つ、“ポーズ命”のスリル足場登りゲーム
個人ゲーム開発者のやまこー氏は11月2日、3Dアクションゲーム『カエルピョン!』のトレイラーを公開し、正式発表した。

個人開発者のやまこー氏は11月2日、3Dアクションゲーム『カエルピョン!』のトレイラーを公開し、正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『カエルピョン!』は、シングルプレイの3Dアクションゲームだ。プレイヤーはカエルの子どもとなって、井戸を登っていく。おこなえるアクションは「ジャンプ」と「かっこいいポーズ」の2つのみ。落ちる足場を次々と渡りながら、ポーズを決めてアイテムを集め、ハイスコアを目指す。

本作の舞台は、大きな井戸の底に広がる「アマモリ市」。小さな家や学校が立ち並び、人型のカエルたちが暮らすこの街には、使われなくなった古い井戸がいくつも存在する。中でも子どもたちの間では「一番かっこいいポーズを決めながら井戸の一番上まで登ったら願いが叶う」というジンクスが語り継がれており、プレイヤーはその伝説に挑むことになる。
ゲームプレイは井戸の底から始まり、空中に浮かんだ足場を飛び移って登っていく3Dプラットフォーマー的な構成だ。乗った足場は一定時間で落ちてしまうため、常にジャンプし続ける必要がある。ただし本作の目的は単に上を目指すことではなく、足場を登るごとに得られる「スコア」を稼ぐこと。そしてより多くのスコアを稼ぐには、足場の上で「かっこいいポーズ」を決める必要がある。

「かっこいいポーズ」は一定時間チャージすると使用することができ、上手く決めると進行に役立つアイテムが周囲の足場に出現する。ただし足場とポーズはそれぞれ3段階のレベル=持続時間があり、足場のレベルを超えたポーズを取ると、ポーズが終わる前に足場が落ちてしまう。そのため、足場のレベルに合ったポーズを瞬時に選ぶ必要がある。足場をジャンプで登る、という基本の動きを続けながら、隙を見てポーズを取り、出現したアイテムを回収し、スコアを稼いでいく。
「かっこいいポーズ」はチャージした時間により3段階のレベルに分かれており、レベルの高いポーズほどより良いアイテムが出現する仕様だ。そのため、いかに高レベルの足場で逃さずポーズを取れるかが重要になる。また、足場のレベルを上げるアイテムもあるため、現在の足場のレベルを瞬時に判断し、自分の望むレベルのポーズを取る正確さが試される。
ちなみにポーズの効果は、カメラ正面に向かって決めるほど高くなる仕組みだ。チャージ中にはプレイヤー周囲に正面を示すコンパスが表示されるため、ポーズ発動の瞬間にカメラを合わせる必要がある。ジャンプ・ポーズ・アイテム取得・カメラ操作と、複数の要素を同時にこなすマルチタスク性が特徴だ。

アイテムには残り時間の減少を遅くする「時計」や、滑る足場で踏ん張れる「靴」、足場ごとのスコア倍率を上げるアイテムなど多彩な種類が存在。一部のアイテムは複数持つことで効果が変化することもあり、たとえば時計は4つ持つことで、一定時間の進行を止めることができる。また、スコア倍率アイテムは重複するので、うまくいけば10倍などの高倍率にすることも可能だ。なお、アイテムの所持数はステージにより制限があり、またアイテムが出現した足場ではスコアがカウントされない。そのためどのタイミングでアイテムを取るか、またはあえて取らないのかといった戦略が重要になる。
なお、各ステージには制限時間と目標スコアが設定されており、指定スコアを超えなければクリアとはならない。目標よりさらに高スコアを達成することでステージレベルが上昇し、足場やアイテムの出現内容が変化。テンポの速いスコアアタック型アクションが展開される。

本作の開発を手がけるのは、個人開発者のやまこー氏だ。『カエルピョン!』はデビュー作となる。本作は2025年1月から開発を開始し、早くも来月にはSteamにて体験版を公開予定だ。同氏のXでは『スプラトゥーン』好きが公言されており、キャラクターデザイン、トレイラーのBGMなどからもその影響がうかがえる。一方で、ポーズのタイミングやカメラワークを意識して足場を登っていくという、まったく異なるゲームシステムが特徴となりそうだ。落下のリスクとスコア稼ぎの欲を天秤にかけるゲームプレイが特徴の本作がどのような仕上がりとなるのか、期待したい。
『カエルピョン!』はPC(Steam)向けに開発中。来月には体験版を公開予定だ。




