Steam非対称“協力”ホラー『Haunted』発表。一人を残して全員ドールハウスに幽閉、内と外から謎を解く「ミニチュア恐怖体験」

Covenは10月29日、非対称協力ホラーゲーム『Haunted』を発表した。

デベロッパーのCovenは10月29日、非対称協力ホラーゲーム『Haunted』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応予定。2026年10月の早期アクセス配信を予定している。

『Haunted』はドールハウスを舞台にした非対称協力型ホラーゲームだ。2人から4人の協力プレイに対応する。プレイヤーはドールハウスに閉じ込められる「探索者」と、ドールハウスの外側からサポートするひとりの「監督者」に分かれて協力し、謎多き洋館からの脱出を目指す。毎回部屋の構造や登場する霊が変わり、プレイごとに異なる恐怖が襲いかかる。

本作の物語は、「心霊学」を学ぶ学生たちが、教授の失踪をきっかけに不可解な事件へ巻き込まれるところから始まる。教授が研究室に残したドールハウスを調査するため集まった学生たちは、突如その内部に吸い込まれてしまう。プレイヤーたちは「ウッドマン邸」の内と外に分かれ、それぞれの視点から謎を解くことになる。

本作では、ドールハウスのレイアウトや登場する霊、仕掛けの配置がプレイごとにランダム生成される。毎回構造が変化するため、探索経路や危険な箇所を完全に把握することはできない。各プレイを通じて少しずつ屋敷の謎が明らかになっていき、断片的に物語がつながっていく構成となっている。

ゲームプレイでは、プレイヤーは「探索者」と「監督者」の2つの役割に分かれ、それぞれ異なる立場で進行していく。探索者はドールハウスの内部に閉じ込められたキャラクターとして、洋館内を移動しながら脱出経路を探す。一方、監督者は外側からミニチュアの屋敷を俯瞰し、探索者の進行をサポートする役割を担う。

内部の探索者たちは、エンティティがうろつく暗い屋敷の中を探索しながら仕掛けを解き、脱出を目指す必要がある。また、彼らは特殊な能力「視界(ザ・サイト)」を使用できる。トレイラーを見るに、発動することで、普段は見えない印や文字、霊的な痕跡がブラックライトで照らしたように浮かび上がり、謎解きの手がかりを得ることができるようだ。

一方で監督者は、ドールハウスの外側から全体を俯瞰して状況を把握する。外壁を開閉したり、内部の部屋を観察したりすることが可能で、探索者の動きを確認しながら支援をおこなう。監督者のいる外部も完全に安全ではない。トレイラーでは、監督者が突如霊に襲われる描写も確認でき、どの立場でも危険と隣り合わせのプレイが展開されそうだ。なおプレイヤーたちはボイスチャットで連絡を取り合うことができるが、一部のエンティティは会話を常に聞いているようだ。そのため、話す内容には注意する必要があるとのこと。

開発を手がけるCovenは、フランスを拠点とするデベロッパーだ。同スタジオはこれまでにVR超能力アクション『Masters of Light』をリリースしており、現在は手描き調のパズルアドベンチャー『Micromega』も開発中。今回の『Haunted』では、協力型爆弾解除ゲーム『Keep Talking and Nobody Explodes』と、幽霊調査ホラー『Phasmophobia』の要素を組み合わせた作品を目指しているとのこと。また、早期アクセスでの配信を2026年10月に予定しており、期間中は継続的に新要素を追加していく方針だ。その後コンソールやVR向けにも展開予定だという。

非対称の立場で協力し合うという、単なるマルチプレイ対応のホラーゲームとは異なるアプローチの本作。お互いの状況がつかめないハラハラした感情が、よりホラーの恐怖を際立たせそうだ。コンセプトに沿った新たな体験ができるか、期待が寄せられるところだ。

『Haunted』はPC(Steam)向けに、2026年10月に早期アクセス配信予定。ゲーム内は日本語表示に対応予定。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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