撮影恋愛シム『LoveR Kiss Endless Memories』公式、発売1か月前の今「Steamでの販売が困難」と明かす。未成年のセクシー表現が問題か
ドラガミゲームスはSteam版の発売が難しい状況について「諸般の事情」と説明している。

ドラガミゲームスは10月27日、『LoveR Kiss Endless Memories』のSteam版発売が困難であることを明らかにした。Steamストアページは削除されており、ほかのPCプラットフォームでの発売を模索しているという。
『LoveR Kiss Endless Memories』は、『LoveR』シリーズの新作だ。『LoveR』は、『トゥルーラブストーリー』シリーズや『キミキス』などを手がけた杉山イチロウ氏によるチーム「Sweet One」が手がける恋愛シミュレーションゲーム。主人公となるのは、高校2年の男子高校生。ひょんなことでデジタル一眼カメラを手に入れたことをきっかけに、さまざまな女の子と出会うようになる。主人公は女の子とのふれあいを通じてカメラスキルを高め、人間として成長し、精彩のなかった日常生活に色が加えられていく。
『LoveR Kiss Endless Memories』は、『LoveR Kiss』に多くの要素を追加しつつ、既存の要素を改善しているという。新規撮影スポットやコスチューム追加のほか、UIのブラッシュアップや物理演算の改善により、遊びやすさにも手が加えられた決定版である。
同作はもともとPS4/Nintendo Switchで販売されていた。そしてこのたび、決定版にあわせてSteam展開が11月27日にされる予定であった。先日にはデモ版も配信告知されていた。しかしながら、製品版の発売はかなわないようだ。
ドラガミゲームスはSteam版の発売が難しい状況について「諸般の事情」と説明している。一方で、本作に登場する未成年における表現が引っかかった可能性はありそうだ。というのも、本作で登場するキャラの多くが未成年に該当する。高等部・中等部・そして初等部のキャラクターと交流することになり、さらにそれらの女性キャラの水着あるいはコスチューム写真を撮影することが目的となる。なかには露出がそれなりにある衣装も存在。未成年らしきキャラが、肌をあらわにするとなれば、Steamの審査で表現が引っかかってもおかしくはない。




『LoveR』シリーズはもともと2019年より展開されており、当時のゲーム業界は今ほど幼いキャラクターの性的表現への目も厳しくなかった。ただし昨今では特に欧米ではそうした未成年の性表現に厳しく、ドラガミゲームスもそうしたことも理解しアプローチしていたと思われるが、発売1か月前にしてSteam展開を断念するという決断を迫られたようだ。SteamDBでは10月24日にストアページが撤去された様子がうかがえる。ひとまず、『LoveR Kiss Endless Memories』を遊ぶに際してはNintendo Switch 2/Nintendo Switch版が現時点での選択肢になりそうだ。
『LoveR Kiss Endless Memories』は、11月27日発売予定だ。




