不穏デジタルペット見守りホラー『Winion Virus』ついに日本語対応。デジタル生命体のほのぼの生活が徐々に壊れていく「圧倒的に好評」ホラー
Steamユーザーレビューにて「圧倒的に好評」ステータスを得ているホラー『Winion Virus』が日本語対応を果たした。

デベロッパーのDawntown Studioは10月22日、ホラービジュアルノベル『Winion Virus』向けにアップデートを配信し、日本語対応などを実施したと発表した。本作はPC(Steam)向けに配信中。
本作は、「ウィニオン」と呼ばれるデジタル生命体の子どもたちを見守る作品だ。いわゆるデジタルペットと絆を深めるゲームのようであるが、ストーリーが進むにつれて不穏な気配が漂い、変化が起きていく。

『Winion Virus』の舞台となる世界では、デジタル環境に存在するウィニオンも、正式な生命体として扱われている。ウィニオンは、人間と同じように自分で考え、喜びや悲しみといった感情を持つことができるのだ。ただし、国家による厳重な管理のもと保護されており、幼い時期はウィニオン育成所という安全な環境で暮らし、成長後は社会の中で特定の役割を与えられて活動する。個人が独自にウィニオンを育てることは法律で禁止されているという。
本作にてプレイヤーは、違法プログラム「ウィニオン育成」を入手した主人公となり、レトロなPCデスクトップ画面風の仮想世界で暮らす、個性の異なる5匹のウィニオンたちの様子を見守る。その中ではイベントが発生するほか、ウィニオンと会話をしたり、フォルダ内の彼らの部屋を覗いたり、あるいはメールをチェックしたりといったことができ、好きなタイミングで次の日に進むかたちとなる。


そうして物語を進めていくと、ウィニオンたちの平和な日常に徐々に異変が発生。ウィニオンたちが異常な行動をとり始め、またPCのデータが破損したりバグが発生したりし、やがてプレイヤーは衝撃的で残虐な物語に巻き込まれていく。また、プレイヤーがPCの奥へと調査に赴く場面も存在し、そこでは3D空間の迷路を探索。時に怪物に追われながら、最奥に隠された謎に迫ることとなる。
本作は、PC(Steam)向けに2024年12月にリリース。ユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約780件のうち95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得するなど、非常に高く評価されている。かわいいウィニオンたちに訪れるホラー表現はもちろん、5匹それぞれの個性に基づく展開や、PCのデスクトップ画面の操作を再現したことによる没入感の高さなどが好評だ。なお開発元からは、本作には「暴言、死、自傷行為に関する要素が含まれています」として、プレイヤーへの注意喚起がおこなわれている。
そして今回配信されたアップデートにより、本作は日本語および中国語(簡体字)表示に対応した。日本語対応を進めていることはかねてより予告されていて、ついに実装された格好だ。このほかセーブ機能の追加や、開発に用いているゲームエンジン「Unity」のバージョンアップも実施。「Unity」に関しては、任意コード実行の脆弱性が報告されており、その対応となる(関連記事)。なお次回のアップデートでは、マルチエンディングと実績機能が追加される予定だ。
『Winion Virus』は、PC(Steam)向けに配信中。現在アップデートを記念したセールが実施されており、10月29日までは25%オフの975円(税込)にて購入可能となっている。




