東方Project二次創作ローグライクACT『東方異域見聞 ~ Touhou Dystopian』めちゃくちゃ人気。開発者が“30か月間”こだわり抜いた「理不尽なし」爽快アクション

Kay Lnk氏は10月18日、ローグライク・アクションゲーム『東方異域見聞 ~ Touhou Dystopian』を配信。本作はリリースからさっそく高評価を獲得している。

インディー開発者のKay Lnk氏は10月18日、ローグライク・アクションゲーム『東方異域見聞 ~ Touhou Dystopian』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は、さっそく非常に高い評価を獲得し人気となっている。

本作は、「東方Project」の二次創作ゲームとして開発された、ローグライク要素のある3Dアクションゲームだ。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『東方異域見聞 ~ Touhou Dystopian』では、畜生界と霊長園で異変が発生し、その真相を探り根源を断つことを目指す。プレイヤーキャラクターには、魂魄妖夢や霧雨魔理沙、フランドール・スカーレット、藤原妹紅が収録され、それぞれ異なる戦闘スタイルを持つ。また、あわせて9体存在する敵のボスにも、東方キャラをモチーフにしたものが登場する。

本作では、畜生界のアリーナステージにて戦い、現れる敵を殲滅しては次のステージへと進んでいく。通常攻撃でのコンボのほか、ゲージを溜めての特殊技や必殺技を駆使し、また敵の攻撃はダッシュで回避して対処。タイミングよく回避するとスタミナが回復する。このほか、コンパニオンキャラクターによる弾幕攻撃を使えば、遠距離の敵を牽制可能だ。

ステージをクリアすると、ランダムに3つ提示された中からアップグレードを1つ獲得できる。たとえば、通常攻撃や必殺技を強化したり、特定の状態の敵へのダメージが増加したり、あるいは攻撃のチャージ中に敵の割り込みを防いだりなど、多種多様な効果のアップグレードが存在。こうした強化を重ねながらステージを進み、弾幕など強力な技を持つボスに挑むのだ。

道中で倒されると、獲得したアップグレードをすべて失い、拠点である霊長園からやり直し。霊長園では、ボス撃破時に獲得できる資源を、恒久的なアンロック要素に使える。たとえば、武器やパリィなどのアクションの解放のほか、ステージクリア後のアップグレードを放棄し体力を回復させる選択肢の追加などがある。

また、霊長園には博麗霊夢や紅美鈴、古明地こいしなどのキャラクターが訪れることがあり、コンパニオンキャラクターとして任意にステージに連れていくことが可能だ。バトルにて助けになってくれる。

本作は、PC(Steam)向けに先日10月18日に配信。本稿執筆時点で、Steamのユーザーレビューでは約410件のうち実に98%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。この調子で投稿数が増えれば、「圧倒的に好評」ステータスも狙える評価の高さだ。また同時接続プレイヤー数を確認すると、連日ピーク時には1000人前後を記録しており(SteamDB)、こちらからも人気のほどがうかがえる。

レビューにおいては、ローグライクアクションとしてのクオリティが高く、「東方Project」ファンはもちろん、その世界観をよく知らなくても楽しめるとの声が目立つ。キャラクターごとの特徴付けがしっかりなされた上で、道中での強化によって多彩なビルドを試せるほか、爽快感ある演出やアクションの手触りの良さもあって、そうした高評価につながっているようだ。また、敵の攻撃の予兆が明示され、それに自身のスキルをもって戦略的に対処していく理不尽さの少ないゲームプレイも好評である。

本作を手がけたKay Lnk氏は、中国在住のインディー開発者とのこと。本作がデビュー作であり、30か月間をかけて個人で開発したという。本作の今後については、短期的にはまずゲームプレイの改善を進め、その後は中断セーブ機能やチャレンジ要素の実装、パフォーマスの最適化などをおこなうとのこと。DLC配信も計画しているそうだ。

『東方異域見聞 ~ Touhou Dystopian』は、PC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、11月1日までは15%オフの1020円(税込)にて購入できる。また、体験版も配信されており、セーブデータは製品版に引き継ぎ可能だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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