剣戟3D対戦アクション『For Honor』マップやゲームモードの追加DLCはすべて無料で配信予定
UbisoftのゲームディレクターDamien Kieken氏は、『For Honor』のマップやゲームモードの追加DLCを無料で配信すると明らかにした。メディア向けのプレゼンテーション中に公表された情報で、取材した現地メディアEurogamerが報じている。
Kieken氏は、マップやゲームモードのほかにも、何らかの無料コンテンツが提供される予定だと伝えている。またゲーム中に登場するポイント「Steel」については、「マネタイゼーションの面において、このアイディアはプレイヤーがショートカットとしてSteelをさらに購入することができるというもの」と伝え、「Steel」がリアルマネーで購入できることを示唆した(ただしエンドゲームのアイテムが即座に解禁できないよう、購入できるものはゲームの進捗に紐付けられているという)。
マップやゲームモードのDLCは無料ながらも、一部アイテムをアンロックするためのインゲームマネーを購入するシステムがある。また追加の兵士クラスが無料であるかどうかは言及されなかったこともあり、Eurogamerの記者Chris Bratt氏は『Rainbow Six Siege』のビジネスモデルを記事中に併記して、同様のモデルが『For Honor』で採用されるのではないかと可能性を暗に提示している。確かに、クローズドアルファテストにおいては「Steel」で購入できるものは装備カスタマイズ品に制限されていたが、製品版では各勢力のクラスを販売するという流れは確かに十分に考えられるだろう。本作は3つの勢力と4種類のクラスが存在しており、ここに新たな勢力やクラスを年間を通じて追加していくプランは、『R6S』の成功から見ても無理があるようには思えない(参考記事)。
近年マルチプレイヤーゲームにおいては、プレイヤーたちを分断してしまうという理由からマップやゲームモードは無料で配信する例が少なくない。一方で武器や衣装のようなカスタマイズアイテム、あるいは操作できるキャラクターを有料コンテンツとして提示する例は増えており、少なくとも今後当分の間はトレンドとして続くことになるだろう。しかしトレンドとはいえ、重度のキャラクターのDLC戦略が批判を浴びた『Evolve』や、重度のキャラクターアンロックを最終的には結局解放した『Battleborn』など、成功しない例もよくよく存在する。独自の戦闘アクションを構築している『For Honor』が、そういった一例にならないことを願いたい。