スタイリッシュさ全開ゲーム『00000 00 0𝑥0000000』に注目集まる。「下書き」が“存在”を求めて戦う、独特世界観の謎作品

インディー開発者のStephen Ddungu氏が現在開発中のアクションゲーム『00000 00 0𝑥0000000』が注目を集めている。

インディー開発者のStephen Ddungu氏が現在開発中のアクションゲーム『00000 00 0𝑥0000000』が注目を集めているようだ。今年1月の発表後、SNSなどを通じて開発状況が随時報告され、そのゲームプレイが少しずつ披露されている。

Ddungu氏は、『SWORD OF SYMPHONY』という本格アクションRPGを長らく個人で開発しており、本作『00000 00 0𝑥0000000』はあくまでサイドプロジェクト。その新作のための習作として2年ほど前に手がけたものをベースに、単独の作品としてリリースすべく磨き上げ作業を続けているという。

『00000 00 0𝑥0000000』は、[first draft](最初の下書き)という名の主人公となり、永遠に彷徨ってきた“コンセプトの世界”から脱出して“存在”を勝ち取ることを目指す、という内容になる模様。『SWORD OF SYMPHONY』の開発作業に絡めた世界観になっているそうだ。

これまでにSNS上で公開されてきたプレイ映像の場面はChapter[0]と呼ばれており、チュートリアルを含むゲーム序盤部分となることがうかがえる。なお、[first draft]は最初のプレイアブルキャラクターだとも説明されているため、ゲームを進める中で、よりブラッシュアップされたキャラクターの姿に変化していくのかもしれない。

SNS上で特に注目が集まっているのは、本作のスタイリッシュなアクションだ。主人公の[first draft]は近接武器や銃を武器とし、たとえば敵を斬り上げてから空中コンボにつなげて、そこから巨大ハンマーに持ち替えて叩きつけたり、銃で追撃したりといった攻撃が見られる。銃弾を含め単純な攻撃だと敵は弾き返すため、瞬間移動ダッシュや投げも駆使しながら、敵の隙を突くことが求められるようだ。

主人公や敵の側にテキストで表示されるUIも特徴的だ。残り体力の数値のほか、現在おこなっているアクションや状態異常などが表示されている。また主人公のアビリティは、テキスト表示された3種類から選択して発動可能。車を出現させて敵に突っ込んだり、地面に大穴を開けたり、あるいは犬を呼び出して加勢してもらったりといったアビリティが確認できる。

本作は今年1月に発表され、YouTubeにて当時公開された上のトレイラーは、本稿執筆時点で約71万回再生され、約10万件の高評価が投じられるほど大きな注目を集めた。なお、映像の冒頭に登場するキャラクターが『SWORD OF SYMPHONY』の主人公であり、[first draft]は彼のコンセプト段階の姿という設定なのだろう。その後、開発者Stephen Ddungu氏のPatreonやSNS上で開発状況が随時報告され、そのゲームプレイ映像にも多くの反響が寄せられている。同業のゲーム開発者からも注目されているようだ。

『00000 00 0𝑥0000000』の発売時期は未定。対応プラットフォームはPC(itch.io)となる模様である。また、『SWORD OF SYMPHONY』も現在開発中だ。このほかDdungu氏は、『(SOUL) SURVIVOR.』という剣戟アクションゲームを今年7月にPC(itch.io)向けにリリース。本作とは世界観は異なるが、やはりスタイリッシュなアクションを特徴とし好評を得ている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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