撃つと大きく、撃たれると小さく。銃撃によって“操作キャラのサイズ”が拡大縮小する対戦FPS『Morphie’s Law』が開発中

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第344回目は『Morphie's Law』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第344回目は『Morphie’s Law』を紹介する。悪い事態は必ず起きる、悪い事態はより悪くなるというネガティブな法則「マーフィーの法則」を題名にした本作は、銃撃によってプレイヤーたちのサイズが変化するというユニークな対戦マルチプレイヤーFPSとなっている。

『Morphie’s Law』の世界には「撃った側が大きくなり、撃たれた側が小さくなる」というルールが敷かれている。たとえば、あるプレイヤーがほかのプレイヤーの頭部を銃撃したとする。すると銃撃した側の頭部は撃てば撃つほど拡大し、撃たれた側は撃たれるほどに頭部が縮小していくのだ。このルールによって、腕前のいいプレイヤーはどんどん身体が大きくなって標的となり、逆に下手なプレイヤーは小さくなって敵のエイムから逃れることができる。開発チームは『Morphie’s Law』を「腕前のあるプレイヤーもカジュアルなプレイヤーも一緒にプレイして楽しめるタイトル」と説明している。

また銃撃による変化は身体のサイズ以外にも影響を与える。たとえばプレイヤーは足が巨大化すればより高くジャンプできるようになり、身体全体が縮小すれば壁に空いた小さな穴を通ることができるようになる。プレイヤーたちは味方をあえてフレンドリーファイアすることで、操作キャラクターの性能を変化させ戦略も組み立てることができるのだ。

なお対戦ルールとしては、デスマッチやチームデスマッチのほか、「チームメンバーの身体サイズの合計値が多い方」が勝者となる特殊なモードも用意されているようだ。

『Morphie’s Law』は現在開発中のタイトルであり、リリース時期や対象プラットフォームなどは公表されていない。開発を担当する「Cosmoscope GmbH」の公式Facebookページでは、今年8月の報告にて開発に専念することが明らかにされて以降、音沙汰はない状況だ。過去登場してきたFPSと比較してもユニークなアイディアを持つ『Morphie’s Law』、その続報に期待したい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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