クトゥルフ神話風・ペンギン探検ゲーム『Penguin Colony』発表。「狂気の山脈にて」を“ペンギン視点”で再解釈、不穏南極大陸をよちよち進む
ORIGAME DIGITALは9月19日、アドベンチャーゲーム『Penguin Colony』を正式発表した。

デベロッパーのORIGAME DIGITALは9月19日、アドベンチャーゲーム『Penguin Colony』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。
本作は、「クトゥルフ神話」で知られる作家H・P・ラヴクラフトの小説「狂気の山脈にて」を題材にした作品だ。原作は、南極大陸の未知の山脈を訪れた探検隊が、“古のもの”を想起させる生物の化石を発見するも惨劇に遭うという内容で、生存者が後世への警告として記した手記の体裁がとられている。

『Penguin Colony』は、物語主導の短編アドベンチャーゲームだ。原作「狂気の山脈にて」を再解釈し、南極探検隊の生存者によるナレーションとともに、まったく新しい視点で描かれる。それは、ペンギンからの視点である。原作での出来事から約8年後にあたる1939年の南極大陸を舞台に、プレイヤーは現地のペンギンとなって、行方不明となった探検隊に何があったのかを調べる。
南極大陸はオープンワールドで構築され、ペンギンであるプレイヤーはよちよち歩いたり、お腹で氷原を滑走したり、あるいは海を泳いだりして探索する。ゲームを通じてはさまざまなペンギンをアンロックでき、種類により能力が異なる。たとえば、子供のペンギンは小さな隙間に入っていくことができる代わりに、泳ぐことができないそうだ。


本作の物語は、生存者のナレーションにあわせて展開される。ただ、“古のもの”に触れた彼は過去・現在・未来を直線的に認識できなくなっているそうで、時系列どおりの進行とはならないようだ。トレイラーでは、探検隊らしき人々の姿も確認できる。南極大陸の探索では、氷原だけでなく海中や地下洞窟に向かうこともあり、ペンギンの能力を駆使して、探検隊にまつわる真相と、この土地に隠された暗い歴史を解き明かすこととなる。
本作の開発元ORIGAME DIGITALは、終末世界写真撮影ゲーム『ウムランギ ジェネレーション』を手がけ高い評価を得た、オーストラリアのインディースタジオだ。本作『Penguin Colony』については、かねてより開発状況がSNS上で伝えられており、このたび正式に発表されたかたち。ちなみにSNS投稿では、前作とは異なる形式での写真撮影要素が存在することも示唆されていた。また、現時点で日本語対応は未定であるが、片仮名版のタイトルロゴが用意されており、日本語の実装が期待される。
『Penguin Colony』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だが、トレイラーでは「Coming soon」と案内されており、そう遠くない時期にリリースされるかもしれない。