高自由度ボクセル街づくりシム『Town to City』瞬く間にめちゃくちゃ好評。景観にこだわり幸せな暮らしを見守る、癒しの平和街づくり
Kwaleeは9月16日、『Town to City』の早期アクセス配信を開始した。早くも高い評価が集まり、「非常に好評」のレビューステータスを得ている。

パブリッシャーのKwaleeは9月16日、『Town to City』の早期アクセス配信を開始した。リリースから24時間と経たずして、Steamのユーザーレビューで「非常に好評」ステータスを獲得する人気ぶりを見せている。
『Town to City』はボクセルブロックで構成された建造物や住民を配置して、街を発展させていくシミュレーションゲームだ(関連記事)。オランダ・ユトレヒトに拠点を置くゲーム開発スタジオGalaxy Groveが手掛けており、19世紀地中海沿岸をイメージした、雰囲気あふれる欧風の町並みを作って楽しむことができる。


本作の大きな特色として、ふたつのプレイモードが存在することと、グリッドのON/OFFを切り替えられる2点が挙げられる。プレイモードは、メインモードとサンドボックスモードから選べる形だ。メインモードでは、プレイヤーは市長として街の住民を増やし、街全体の平均幸福度を上昇させ、建物や装飾をアンロックして街を飾りながら住民からのさまざまな要望に応えていくこととなる。サンドボックスモードでは、自由に街を作って飾り付けたり、機能の充実したカメラモードを活用してスクリーンショットを撮って楽しむような遊び方も可能だ。
そして道路敷設の際にグリッドをOFFにすれば、まるで手書きするように自由な形に曲がる道を形作ることができる。正方形のマス目で区切られた街作りシムでは街が碁盤目状になりがちだが、本作ではこのグリッドOFFの仕組みによって、カーブの多い都市計画も実現可能だ。

本作は9月16日のリリースからすぐにSteamユーザーレビューで「非常に好評」ステータスを獲得。本稿執筆時点では、レビュー約300件中98%がおすすめ票を投じている。今年5月より公開されている無料体験版では1000件以上のレビューと97%のおすすめ票による「圧倒的に好評」ステータスを獲得しており、早期アクセス配信を楽しみにしていたユーザーも多かったであろうことが窺える。
本作では、温かみのある色彩のボクセルアートスタイルや、街を装飾していくことに重きを置いた管理システムなどが特徴となっており、いわゆるコージー系ゲーム愛好家にウケているようだ。本作には犯罪率や火事・災害などの概念がないため、それらに対抗する手段としての警察署・消防署等の治安維持機構も存在しない。それが平和でリラックスできるゲームと評される理由ともなっている。また、体験版では項目が存在したものの実際にプレイすることができなかったサンドボックスモードも好評で、総じて平和な雰囲気、自由度が高い建築システム、幅広い建造物と装飾品に魅力があると好評のようだ。

筆者もプレイしてみたところ、これまでの街作りゲームの感覚が残っているせいもあり、はじめは道路を自由な形にできることにかえって戸惑ってしまうこともあった。しかし、一方で建物を道にオートスナップすることが可能であるため、施設と道路の接続不良による物流の問題が起こりにくいとわかってから、安心して自由な形の街を作れるようになった。グリッドに合わせることも可能だが、元々の地形や等高線に沿った街作りが可能なので自然を活かした景観が作れるのが大きな魅力だと感じた。人だけが通るような狭い路傍や、住宅の窓なども花で飾り付けができる細かいカスタマイズ性を備えており、粘土やナノブロックでジオラマを作るような感覚で装飾を楽しめる。のどかな街作りシムを求めているユーザーにおすすめしたい作品だ。
本作は、現在早期アクセス版として配信されているため、今後のアップデートでの拡張も見どころとなるだろう。9月29日までの期間、公式DiscordサーバーでSteamギフトコードが当たるスクリーンショットコンテストも開催中だ。
『Town to City』はPC(Steam)にて配信中。現在リリース記念セール中で10%オフの2520円(税込)で購入可能だ。また無料体験版も引き続き配信中。