『RFオンラインネクスト』は人と巨大メカが入り乱れるド迫力バトルが圧巻。本作発表会でSFロマン山盛りMMORPGの派手さを味わった
本稿では、9月30日に国内リリース予定の『RFオンラインネクスト』について、発表会に参加した際のレポートをお届けする。

ネットマーブルによる『RFオンラインネクスト(RF ONLINE NEXT)』は、かつて流行したMMORPGの復活を期待させるような作品だ。作り込まれた世界観や4つのギルドが入り乱れて戦う大規模マルチプレイなど、開発陣によるMMORPG復活への高いモチベーションを感じさせてくれる。
2007年~2018年にサービス展開されていた『RF online』の続編として、『RFオンラインネクスト』が発表された(関連記事)。対応プラットフォームはPC(Netmarbleランチャー)/iOS/Androidで、日本では2025年9月30日にリリース予定だ。
弊誌は今回、そんな『RFオンラインネクスト』の日本向けリリースについての発表会に参加した。発表会では開発者がステージに登壇しゲームの紹介がなされたほか、テストプレイヤーによる4ギルド合計60人による対戦プレイも実施されている。本稿では、発表会でわかった『RFオンラインネクスト』の最新情報を各項目に分けてお伝えしたい。
とにかく作り込まれたSFの世界観
『RFオンラインネクスト』は、MMORPGとしては珍しいSFの世界観を採用した作品だ。作中世界で人類は宇宙に進出できるほど発展しており、「ノヴァス」と呼ばれる惑星で文明を築き上げている。その世界観は作り込まれており、公式サイトでは作中の数千年に及ぶ歴史を確認可能だ。作中の歴史はかなり細かく設定されているようで、SFが好きならそれらの解説を読むだけでも楽しむことができるかもしれない。解説を読み通すのに時間がかかるものの、きちんと読んでおくと本作の世界をより深く知る助けとなりそうだ。
作中世界の歴史では、いつの時代も変わらない「人間の業」といえるものも表現されている。地球から惑星ノヴァスへやって来た人類は3つの国を築き上げたが、限られた資源をめぐって争いをやめようとしない。文明が発達するにつれて、より高度な兵器が戦争に投入されるようになってしまった。そんななか、主人公は特別な能力を持つ傭兵として惑星ノヴァスの覇権を競う戦争に参加することになる。

タンクからヒーラーまで気軽に変更可能なクラスチェンジ
主人公は、身体能力を強化する「バイオスーツ」を装備することができる。バイオスーツはいわゆる「クラス(職業)」に相当するものだ。着用するバイオスーツによって使用する武器種が異なる仕組みとなっており、キャラクターの役割も近接タンクや遠距離ヒーラーのように変化する。先駆けてサービス展開中の韓国では6種類のバイオスーツが存在するが、日本ではリリース当初から新たに1種類が追加されて合計7種類のバイオスーツが使用可能だ。
MMORPGではキャラクター育成のリソースが限られていることがほとんどだが、『RFオンラインネクスト』ではバイオスーツの変更に伴う追加のコストはかからない仕組みになっているらしい。MMORPGには1つのクラスを極める楽しみも当然存在するが、複数のクラスを使いこなせるようになるのも醍醐味だ。仲間とのギルド編成によっては自分のキャラクターを適切なクラスに変更する方がいい場合もありそうなので、気軽に複数のクラスを試せるのはありがたい。

高速かつ快適な飛行アクション
フィールドにおけるキャラクター移動のアクションとして、バイオスーツによる飛行は本作の自由度の高さを象徴するものとなっている。テストプレイでは着用しているバイオスーツの種類に限らずに飛行の移動アクションを確認できたため、すべてのバイオスーツで発動可能なものとなっていそうだ。3つの国が存在する惑星ノヴァスは広大であるため、高速で移動できる飛行アクションは快適というほかない。フィールドは高低差が存在し、高い場所に置かれている宝箱などはバイオスーツによる飛行で回収することになる。
探索だけでなく、戦闘においてもバイオスーツによる飛行は重要な要素となりそうだ。地上を離れて自由飛行が可能となっているため、物陰に潜んでからの奇襲などが考えられる。発表会で確認できた飛行アクションは、歩行といったほかの移動手段よりはるかに高速。そしてさらに、飛行アクションの機動性を高めるスキルも存在するようだ。


見た目がド派手で戦力的にも重要な巨大なメカ
世界観やプレイヤーキャラクターのほかに、ロマンあふれるSF要素としてメカニック兵器の「神機」が本作に存在する。神機は人間よりもはるかに大きなサイズとなっており、戦況を一変させる破格の性能を誇る。対戦プレイで神機の使用は制限されるものの、そのことがいつ神機を使うかの駆け引きを生み出すものとなっている。
プレイヤーキャラクターが直接搭乗することのできる大型兵器「MAU」と、防御に特化した自律型兵器「ランチャー」を発表会のテストプレイで確認することができた。人間のキャラクターと巨大なメカが入り乱れる戦場は混沌としており、神機の存在感はそのなかでも際立つ。神機は使い所も含めて、本作の「華」ともいえるものといっていいだろう。さらに、製品版では「アニマス」と呼ばれるものを含めた全3種類の神機が登場するらしい。

目まぐるしく状況が変化するギルド対抗の対戦マルチ
本作は対戦コンテンツが豊富に用意されている。4つのギルドが争う「エデン争奪戦」は大規模な対戦コンテンツとなっており、製品版では最大で各ギルド50名の合計200名が参加可能。対戦の舞台となるフィールドはいくつかのエリアに分けられており、各ギルド本陣や支配することでバフがかかるエリアなどが存在する。発表会のテストプレイでは、各ギルド15名の合計60名でエデン争奪戦が実施された。
製品版の最大200名には及ばないものの、テストプレイの60名でも戦況は混沌を極めていた。各ギルドの所持ポイントは画面上に明示されており、どのギルドが優勢なのかがすべてのプレイヤーにわかる。敵ギルドの本陣を落とすことができれば相手のポイントを減らすことができるため、上位のギルドに攻撃が集中しやすい。場合によっては本来なら敵同士の3つのギルドが一時的に手を組んでトップを追い落としにかかるという場面も見られた。数十名の人間キャラクターが集うだけでも情報量が多いのに、そこにMAUやランチャーなどの大型兵器が登場すると戦場はさらに混沌としてくる。

エデン争奪戦は、目まぐるしく展開が移り変わるのが印象的だった。広大なエリアのすべてを同時にフォローすることは不可能であるため、状況に応じて戦力をどのように配分するかが重要になってくる。さらに場合によってはほかのギルドと共闘関係を構築することも勝利のカギとなるだろう。さまざまなことを考慮する必要があるからこそ、それらの戦略が成功したときは達成感に満たされることになりそうだ。
テストプレイでは感心させられた戦い方も見られた。あるプレイヤーが、なんと単騎で遊撃し、敵の手薄なエリアを落とすことに専念していたのだ。単騎での行動は、集団戦をおこなうエデン争奪戦では一見危険なように思える。しかし反対に考えてみると、それは攻撃と防御を味方に任せられるということもできるわけだ。集団によって戦線が築かれるため、手薄な箇所への遊撃は時に有効になるのだろう。テストプレイでは、実際にその方法でそのプレイヤーのギルドに数多くのポイントをもたらしていた。こうした戦い方はチーム戦の醍醐味であり、本作のように大規模の対戦マルチプレイでしか味わえないものなのかもしれない。
参加人数の多さにテストプレイ当初は圧倒されたが、観戦を続けるうちに戦略の意図やその成否がわかってくるとおもしろさが増した印象だ。製品版で熟練のプレイヤーによる最大200人のマッチングが行われた場合は、さらに別の境地を見せてくれるだろう。

日本でのサービス開始日が決定
そして発表会では、『RFオンラインネクスト』の日本でのサービス開始日が、2025年9月30日に決定したことが発表された。さらに、本作のグローバルサービス開始を記念して、対戦マルチプレイコンテンツの「エデン争奪戦」で日本、韓国、台湾のプレイヤーが参加可能なイベントが実施されることも発表されている。
『RFオンラインネクスト』の対応プラットフォームはPC(Netmarbleランチャー)/iOS/Android。ストア事前登録による報酬獲得キャンペーンも開催されているので、そちらは公式サイトをチェックしてほしい。
