『ザ・ファブル Manga Build Roguelike』Steam/ Switch向けに11月6日配信へ。ゲームと「ザ・ファブル」融合が“かなりちょうどいい”デッキ構築ゲーム

『ザ・ファブル Manga Build Roguelike』は、デッキ構築ローグライトゲームだ。本作ではデッキ構築ゲームのカードが、マンガの「コマ」となる。

講談社ゲームラボは9月10日、『ザ・ファブル Manga Build Roguelike』を11月6日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。

『ザ・ファブル Manga Build Roguelike』は、デッキ構築ローグライトゲームだ。本作ではデッキ構築ゲームのカードが、マンガの「コマ」となる。コマには「攻撃」「防御」などの性能があり、フレーム内にコマをセットしていくとターンが開始。殺し屋ファブルが戦闘を展開。相手のHPを削りきったら勝利だ。勝利するとコマを新たに獲得でき、デッキが充実していく。

なお、プレイヤーキャラのファブルは3人から選択可能。打撃・銃撃を用いるアキラ。フットワークに秀でたヨウコ。テクニカルな鈴木。おなじみの3キャラが躍動する。それぞれコマの効果や戦い方が違ってくる。いわゆるビルドが変わるので、対応力が問われるわけだ。

筆者は先んじて本作をプレイしたが、「ザ・ファブル」らしさとゲーム性の融合が、かなりちょうどよく感じた。端的にいうと、本作はキャラゲーかデッキ構築ゲーのどっち寄りかといわれると、デッキ構築ゲーの比率がやや強い。しっかり遊べるゲームの上に、「ザ・ファブル」要素が乗っかっている。デッキ構築ゲームとして、手触り感の良さもありつつルールもわかりやすい。マンガ的なエフェクトによって戦闘も気持ち良い。

開発を手がけたMono氏は、過去に『Clock Rogue』『IGNISTONE』などをリリースしており、ローグライトゲーム開発に定評がある。同氏は他作品においても、遊びやすいゲーム作りが特徴で、『ザ・ファブル Manga Build Roguelike』にもそうしたノウハウは活かされているだろう。

筆者は「ザ・ファブル」のファンで、現在進行系で三部を読み進めている。本作は「ザ・ファブル」のIP性を前面に押し出されたゲームではないが、フレーバーのレベルで「ザ・ファブル」要素は演出を中心に多数用意されており、何より「マンガのコマでバトルする」というマンガに根ざしたシステムであるため、うまくマンガとゲームが融合している印象。

どちらのバランスが強すぎることもなく、ほどよく「ザ・ファブル」でほどよく「ゲーム」。かなりちょうどいいゲームであると感じた。ゲームとIPの両方を立てる職人技が光るゲームなだけに、「ザ・ファブル」とデッキ構築ローグライト、どちらかに興味がある人は遊んでみるといいだろう。

『ザ・ファブル Manga Build Roguelike』は、11月6日にPC(Steam)/Nintendo Switch向けに発売予定だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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