3万2000機ものドローンを操るRTS『Drone Swarm』のゲームプレイ映像が公開。新たな住処を求め銀河をめぐる

オーストリアのインディーデベロッパーStillactive Studiosが『Drone Swarm』の最新ゲームプレイ映像を公開した。『Drone Swarm』は直訳すると「ドローンの群れ」であり、その名の通り何千何万ものドローンを操り宇宙戦を繰り広げるSF物のRTS(リアル・タイム・ストラテジー)である。

オーストリアのインディーデベロッパーStillactive Studiosが『Drone Swarm』の最新ゲームプレイ映像を公開した。『Drone Swarm』は直訳すると「ドローンの群れ」であり、その名の通り何千何万ものドローンを操り宇宙戦を繰り広げるSF物のRTS(リアル・タイム・ストラテジー)である。Stillalive Studiosは2015年にアクションアドベンチャー『Son of Nor』をリリースしており、『Drone Swarm』は当スタジオにとって二作目となる。

『Drone Swarm』の世界では、人類は謎の生命体が操作するドローンの大群に襲撃され、人口のほとんどを失っている。だが人類は希望だけは失っていない。この未知なる技術をコントロールする術を見つけ出し、自らの宇宙船に取り込むことに成功したのだ。襲撃を生き延びた人々は宇宙船に乗り込み地球を脱出、新たな住処を求め広い銀河をさまよう。だが敵対する生命体との遭遇は避けられない。プレイヤーは人類の生き残りとして、一度は自らを絶滅の危機に追いやった何万機ものドローンを武器として操り、敵を打ち倒していく。

https://youtu.be/WmLOsq0yZL4

開発中のゲームプレイ動画では、3万2000機にもおよぶドローンがうごめいている。ドローンの動きは流動的であり、渦を巻きながら群れとなって移動する昆虫のようでもある。プレイヤーは彼らを操り、円形に集めることで回転ノコギリのような一斉攻撃を仕掛けたり、壁状に並べることで宇宙船に向けられた攻撃をブロックすることができる。強力なドローンに対し宇宙船は外部からの攻撃に弱いため、攻めと守りの両方に気を配ることが必要である。またドローン全機を一塊にする必要はなく、群れを分裂させ、別々に指示を出すことも可能だ。もちろん群れをなすドローンの数によって攻撃力は変動する。ただし一部のコマンドは小規模の群れの方が実行速度が速い。戦略に応じて臨機応変に群れの分裂と再集結を繰り返すことになるだろう。

動画で披露されたコマンドのひとつに「ダッシュ」技がある。ドローンの群れを高速移動させるコマンドであり、回避だけでなく攻撃手段としても使える。素早く動き回ることで、敵機のエンジンといった弱点のある方角から狙って敵の機体を突くこともできる。別途紹介された「キャノンボール」のコマンドを使うと、ドローンの群れが強い結び目をつくり、チャージしたパワーを一方向に向かって一斉に放出する。敵機を強打するだけでなく、ノックバック効果もあるため、クラウドコントロールとしても使えるようだ。さらにノックバック中の敵機が他の敵機にぶつかれば両機に大ダメージを与えられる。

戦略の幅を広める要素として、敵機の特定の機関に絞って攻撃することが可能である。先に敵機の攻撃機関を破壊すれば、防御に回っていたドローンを攻撃要員に回せる。また敵機にはアーマーという概念があり、アーマーの強度に合わせて攻撃手段を選ぶことも戦略の一部である。

今回公開されたゲームプレイ映像を見る限り、戦闘中に拠点を設けたり、リソースを収集したりといったRTSによく見られる要素はなさそうだ。というのも、本作は宇宙を移動するアドベンチャーパートと戦闘パートに分かれており、宇宙船やドローンの強化はアドベンチャーパートでなされる。そのほか戦闘外では新たな生命体との出会い、交渉、取引が待っている。RTSの中でもストーリーに重きを置いた作品のようで、プレイヤーが操作できる種族も、物語の中心となる人間に絞るとのこと。なおキャンペーンモード以外のモードについては検討段階である。

『Drone Swarm』の対象プラットフォームはPC。リリース時期は2018年を予定しており、2017年からはテスト版の公開を開始する。テスト版に招待されるには公式サイトからの登録が必要となっている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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