お弁当作り“ホラー”ローグライク『Don’t Let It Starve』発表。“モンスターシェフ”を満足させるため、ぎゅうぎゅう詰めシナジー弁当を作る
Eduardo Scarpato氏は8月25日、ホラー系ローグライクゲーム『Don't Let It Starve』を発表。本作は限られた容量の弁当箱に食材を詰め、スコアを稼ぐローグライクゲームだ。

個人ゲーム開発者のEduardo Scarpato氏は8月25日、ホラー系ローグライクゲーム『Don’t Let It Starve』のSteamストアページを公開したと発表した。ストアページの表記によれば、現時点で日本語には対応しないようだ。
『Don’t Let It Starve』は、満足度の高いお弁当を作ることが目的のホラー系お料理戦略ゲームだ。主人公は薄暗いキッチンに閉じ込められており、部屋に伝っている通気口の中を怪しげなモンスターシェフが腹を空かせて徘徊している。プレイヤーはグリッドで仕切られたお弁当箱の中に可能な限りの食材やツールを詰め込むことで効果やシナジーを発動させ、密度と満足度の高いお弁当を作成し、半獣シェフモンスターに提供し続けなければならない。

本作の、仕切りに合わせて箱に詰める物の組み合わせや配置を工夫する部分は、『Backpack Hero』や『バックパック・バトル』などのインベントリ整理系ローグライク作品に近いかもしれない。限られた所持金を用いてショップを利用し、ランダムに出品されるツールの中から効果の高そうなものを購入したり、最適な食材を選んだりして、出来上がるお弁当の「フードポイント」の最大化を目指すお弁当デッキビルダーとなっている。組み合わせ次第では効果的なシナジーを発動させることができ、お弁当を食べたモンスターの満足度が高まる。これにより、主人公はより長く生き延びることができるようだ。
また、ゲームオーバーになってもそれまでに稼いだ通貨でアップグレードなどを購入することで、次回以降のプレイでより強力なお弁当を作りやすくなるシステムが敷かれており、遊ぶたびに毎回異なるプレイ感を得られるとのこと。作成できるお弁当の種類が多様なだけでなく、失敗のしかたすらも無限の広がりを見せるそうだ。
たとえば公開されたスクリーンショットの中には「HOSSOMAKI」という表記と細巻き寿司のような画像も見られる。HOSSOMAKIは購入価格が安く、1マスのみを占有する穴埋めに便利な食材のようだが、その分特別なアビリティは持たないもののように見える。一方で、「ソーセージの出現率アップ」効果を持つカリーヴルストや「ボーナス獲得+10%」のような効果を持つカルボナーラなど、相乗効果や“デッキ構築”の方向性を決めるような、別の食材も確認できる。

本作を手がけるEduardo Scarpato氏はブラジル・サンパウロに拠点を置く個人ゲーム開発者だ。Steamではこれまでに、高評価な無料の短編ホラー『Void Whispers』や、ホラーパズルアドベンチャー『Benny Bash』などを公開済み。また、itch.ioではSteam向けには配信していないブラウザゲームやアセットなどを複数公開している。ここ数ヶ月は本作の開発に集中していたようで、近々デモ版を配信できる見込みとのこと。
『Don’t Let It Starve』は、PC(Steam)向けに2025年11月配信予定。