『青鬼』発・廃校怪奇ホラーゲーム『禁足地 -青鬼の窟-』8月29日配信へ。『零』シリーズのクリエイターなど携わる、和人形憑依ホラー

LiTMUSとハイドは8月22日、和風怪奇ホラーアドベンチャーゲーム『禁足地 -青鬼の窟-』を8月29日に配信すると発表した。

デベロッパーのLiTMUSとハイドは8月22日、和風怪奇ホラーアドベンチャーゲーム『禁足地 -青鬼の窟-』を8月29日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。

本作は、人気ホラーゲーム『青鬼』をモチーフにした作品だ。「踏み入れてはいけない場所での奇怪なホラー体験」をコンセプトとし、今後本作を皮切りに『禁足地』シリーズとして展開していくという。

『禁足地 -青鬼の窟-』の舞台となるのは、昭和の面影を残す廃校の越知岩尋常小学校だ。プレイヤーは主人公の少女「ひまり」と、怨霊が宿った和人形の「こまり」を操作し、離ればなれとなった家族やクラスメイトを探して校内を探索する。ただし校内では青鬼が徘徊しており、その脅威から逃れながら皆を救出しなければならない。

本作は、「憑依」によって操作キャラクターを切り替えるシステムが特徴だ。身体の自由が利かない状態のひまりは、こまりに憑依されることで自由に動くことが可能。そして憑依を解除すると、こまりは人形として動くことができる。ただし、こまりが人形として行動できる時間には制限があり、制限時間を超えるとプレイ終了となるため注意が必要だ。

ひまりの行動時には、クラスメイトと会話をしたり、懐中電灯を使用したり、あるいは物を持ったりできる。一方のこまりでは、小さな穴に入ったり、人には見えないモノが見えたりする。本作では、こうしたそれぞれの特徴を活かすように、憑依と解除を使い分けて活路を切り開いていくのだ。

校内を徘徊する敵である青鬼は、ひまりの存在に気付くと執拗に追いかけてくる。また、懐中電灯の灯りや、ひまりの走る足音にも反応するという。そのため、忍足を使ったり、障害物の後ろに隠れたりしてやり過ごすことになるだろう。なおこまりは、灯りを消していれば青鬼に気づかれない。

青鬼の脅威を切り抜けるには、懐中電灯の使い方がカギになるようだ。隠れ場所は懐中電灯で照らすことで発見できるが、先述したとおり使用すること自体にリスクが伴う。また、懐中電灯は電池が切れると使用できなくなり、手動充電させる際には大きな音が発生してしまう。

クラスメイトと会話できるひまりは、ひみつ会議を開いて脱出に向けた作戦や、行動方針などを相談し合うことになる。目の前の状況や具体的な問題などを整理し、その解決策を導き出して目標に設定するかたちになるようだ。秘密会議の結果は、いつでも閲覧可能とのこと。

また、本作ではマルチエンディングが採用され、プレイヤーの行動によって複数の結末を迎えることになる。踏み入れてはいけない禁足地にまつわるさまざまな記録を読み解き、凄惨なる物語の真相に辿りつけるのか、そして友人全員と廃校を脱出することができるのかは、プレイヤー次第だ。


本作を手がけるのは株式会社ハイド。プロデューサー兼アートディレクターを『零 zero』シリーズなどに携わっていた長谷川仁氏、ディレクター兼シナリオを『影牢2』を手がけた荒堀明弘氏が担当。またサウンドエフェクトには、『零 zero』シリーズにてサウンドディレクターも務めた齋藤淳生氏が携わっている。同社では本作を皮切りとする『禁足地』シリーズが構想されているそうだ(関連記事)。

『禁足地 -青鬼の窟-』は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに8月29日配信予定だ。価格は1320円で、9月11日までは25%オフの990円(共に税込)で購入可能となる。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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