Steam版だけ延期になった全部文字世界冒険ゲーム『文字遊戯』日本語版、無事に“再審査”通過。本日夕方配信へ

フライハイワークスは8月13日、『文字遊戯』の日本語Steam版が審査を通過したと報告した。本日夕方頃配信予定だ。

フライハイワークスは8月13日、公式Xにて『文字遊戯』の日本語Steam版が審査を通過したと報告した。PC(Steam)版は8月13日の夕方頃配信予定だという。なお本作Nintendo Switch版については配信中だ。

『文字遊戯』は、文字だけで表現された世界を冒険していく、真なる文字冒険遊戯(シン・テキストADV)である。本作の舞台は、文字だけで構成された世界だ。たとえば、壁は壁の漢字、河は河の漢字で表現。門の漢字は、通れる門の役割をもっている。本作では主人公の「我(ワタシ)」を操作して、そんな文字の世界を冒険していく。我は勇者の村に生まれた新たな勇者である。まずは三人の師匠に命じられた試練を乗り越え、3つの聖なる道具を入手。そして魔竜討伐の旅に向かうという。勇者による魔竜討伐の旅が繰り広げられるわけだ。

しかし本作の世界では、すべてが文字で表現されており、時には文字を使ったギミックもプレイヤーの前に立ちふさがる。プレイヤーは文字を斬ったり、合体させたり、分離させたりなど、文字の特性も活かした方法でギミックを突破。単なる勇者の旅ではなく、文字の世界の冒険が展開されていく。

本作『文字遊戯』はTeam9が開発し、中国語対応のゲームとして2022年にリリースされた作品だ。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で5634件中93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

一方で、同作は中国語の漢字によって表現されており、内容からローカライズが困難とされていた。そんな中、パブリッシャーのフライハイワークスが『文字遊戯(日本語版)』を発表。先日8月7日にはNintendo Switchにてサプライズリリースを迎え、すぐさま話題を呼んだ。


ただ当初はPC(Steam)版も同日にリリースされる予定であったが、リリース日までにSteam側からの審査が通らないという事態となった。フライハイワークスが公開した記事によると、十分な余裕をもってSteamに審査を提出したものの、Steamからは「もしローカライズ版であるなら、別タイトルとして発売するのではなく、当該タイトルのDLCとして発売するなどの対応をとるように。」としてNGを出されたそうだ。一方でフライハイワークスとしては、本作では言語の特徴をフルに使ったものであり、単純な翻訳データの差し替えで済むものではないと指摘。ゲーム内のギミックや、パブリッシャーも異なり、ストアページ公開時には指摘されなかったことなどから、再審査を要請したとのこと。続報が待たれていた。

そんな中、フライハイワークスは8月13日に公式Xを更新。公開されていた記事を追記して、Steamからの審査が完了したと報告した。先述した再審査が通ったわけだろう。記事の追記によると、PC(Steam)版は少し準備をして本日8月13日の夕方頃配信されるとのことだ。

『文字遊戯』日本語対応版は、Nintendo Switch向けに配信中。PC(Steam)版も8月13日の夕方頃配信される予定だ。

Haru Takitoh
Haru Takitoh

アクションゲームとゲーム音楽が好きです。一番好きなゲームは『アーマード・コア6』、衝撃を受けたゲーム音楽は『サルゲッチュ』。

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