オンラインでゆるく集まる作業集中アプリ『Moku Moku』発表。タイマーやBGMを共有しながら黙々作業、休憩時間には交流
個人ゲーム開発者ヤマダ氏は7月26日、作業用ユーティリティソフト『Moku Moku -Focus with Others-』を開発中であることを発表した。

個人ゲーム開発者ヤマダ氏は7月26日、作業用ユーティリティ『Moku Moku -Focus with Others-』を開発中であることを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)を予定しているとのこと。
本作は、仮想作業場ユーティリティソフトだ。動物アバターの姿となってゲーム内の作業スペースとして用意されたカフェや図書館に入室し、知らない誰かとゆるく繋がりながら自分の作業に没頭できる仕組みになっている。公開された映像では、作業中のプレイヤーの頭上には「プレゼン資料作成」「シナリオプロット作成」などの吹き出しが表示されており、各々の作業内容を宣言しつつ、空間を共有できるようだ。


現時点では、カフェや図書館など複数の作業用スポットから好きな場所を選べることや、ポモドーロタイマー、作業用BGMの共有システムがあることがわかっている。また、休憩時間だけエモート会話が可能で、映像内では「進捗どうですか?」「ダメです」「今から本気だす」などのエモートが確認できる。

Steamにおける既存の作業用のユーティリティソフトとしては、『Chill Pulse』『Spirit City: Lofi Sessions』などがすでに好評を博しており、落ち着いた雰囲気を演出して作業への集中力を高めてくれるアプリケーションには一定の需要があることがわかっている。ただし、これまでの作業用ユーティリティソフトは主に単独用であり、オンラインで繋がるという要素は薄かった。
とはいえ知人とオンライン通話をしながら作業をする“さぎょいぷ(作業+Skype)”といった概念もあり、それだけを目的とした作業用通話専用サービスなどもかつて存在したことから、他人との緩やかな繋がりを感じながら作業したいという需要も存在することが窺える。本作は、これまでの作業用ユーティリティソフトにはなかなか見られなかった「作業中の誰かと一緒の落ち着く空間」を演出してくれ、この需要に応えてくれそうだ。開発中の映像が公開されたXでのポストにも、「こういうの探してた」「今すぐに欲しい!」と期待の声が集まっている。
本作の開発を進めているヤマダ氏も、自身が「周りに人がいた方が集中できる」ということから、このソフトの開発を始めたようだ。同氏はこれまでに、ハイスピード淫語ACT『ウーマンコミュニケーション』や、AI尋問ADV『ドキドキAI尋問ゲーム』をリリースしてきたことで知られている。今作は、これまでとはまた一味違った作品になりそうだ。
『Moku Moku-Focus with Others-』は、PC(Steam)向けに配信予定。