『Fate/EXTRA Record』発売延期、2026年春リリースへ。開発者が「スケジュール見誤った」と正直に理由明かす

今回2026年春発売へと延期することが発表された。

バンダイナムコエンターテインメントおよびTYPE-MOON studio BBは7月22日、『Fate/EXTRA Record』の延期を発表した。

『Fate/EXTRA Record』は、『Fate/EXTRA』のリメイク作品である。オリジナルの『Fate/EXTRA』は2010年7月にPSP向けとして発売された、対戦型ダンジョンRPGだ。同作の舞台は、地球上のあらゆるものを記録した量子コンピューター「ムーンセル・オートマトン」が月に存在する世界。ムーンセルにはあらゆる願いを叶える「聖杯」としての機能が備わっており、魂を量子化した魔術師(ウィザード)たちによる使用権を巡る聖杯戦争が繰り広げられていた。

主人公である記憶喪失の少年/少女は、何もわからぬままサーヴァントを呼び出し、聖杯戦争へ参加。それぞれ願いを持った魔術師や、過去の英霊であるサーヴァントたちと、命をかけて争うことになる。月の電脳世界での、聖杯戦争が繰り広げられる。バトルでは、相手の行動を読んで有効な行動を選択するターン制のシステムが採用。選択したサーヴァントごとに異なるシナリオなども用意されていた。

オリジナル版の制作スタッフとしては、新納一哉氏がプロデュース、奈須きのこ氏がシナリオ、 武内崇氏がキャラクター監修を担当。2013年には、「月の裏側」を描いた同作の新作として『Fate/EXTRA CCC』も発売されていた。リメイク作では、オリジナル版でプロデュースを担当した新納氏が、TYPE-MOON studio BBのスタジオ兼ゲームディレクターとして企画・監督を務めている。

本作は昨年8月に、対応プラットフォームがPC(Steam)/PlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switchであると告知。2025年発売予定と明かされていた。しかしながら、今回2026年春発売へと延期することが発表された。

前出の新納氏が延期理由を個人のXアカウントで説明。「モブまで含めた完全フルボイスのゲーム開発が、自分にとって今回初めてで、スケジュールを完全に見誤りました。これほど時間のかかるものだったとは…。」としている。一方で、「代わりに没入感と喜びが感じられるゲームになったと思います。どうか、もう少し時間を下さい!」とも述べている。

延期理由については、各社いろいろな理由があるだろう。ボカされることも多いが、新納氏はわりと正直にその理由を明かしている。延期した理由とそれによって補強される要素が示唆されている分、納得感もあるかもしれない。

『Fate/EXTRA Record』は、PC(Steam)/PlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch向けに、2026年春発売予定だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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