銃で撃って“創造”するゲーム『Dreams of Another』10月10日配信へ。“粒子射撃”で生み出した夢世界の探索アクション、PS VR2にも対応

Q-Gamesは7月18日、探索型アクションゲーム『Dreams of Another』を10月10日に配信すると発表。SteamおよびPS5向けにリリース予定だ。なおPS VR2にも対応する。

デベロッパーのQ-Gamesは7月18日、探索型アクションゲーム『Dreams of Another』を10月10日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5で、PS5版はPS VR2でのプレイにも対応する。

本作は、「破壊なくして創造はない」という哲学的なテーマを掲げる作品だ。ポイントクラウドという技術を使い無数の粒子で表現された、幻想的な「夢の世界」が舞台となる。

『Dreams of Another』では、「パジャマの男」と「彷徨う軍人」という2人のキャラクターを主人公とし、夢の世界を探索する中で出会えるさまざまなキャラクターやモノたちとの会話を通じて、それぞれの抒情的な物語が描かれるという。なお、本作は三人称視点を基本とし、PS VR2版では主人公の一人称視点でのプレイもサポートされる。

舞台となる夢の世界は無数の粒子で抽象的に表現されており、プレイヤーは主人公が装備する武器を使って、具体化することが可能。サブマシンガンやロケットランチャーなどの武器が用意され、粒子を撃つと建物やオブジェクトが現れる仕組みだ。撃って破壊するのではなく、創造することが本作の特徴となる。たとえばロケットランチャーでは、その威力によって広範囲を一気に具体化する爽快感を味わえるそうだ。

本作では、そうして夢の世界を具体化させながら探索し、物語を進めていく。場面によっては、周囲を闇雲に撃つのではなく、特定のターゲットを狙って撃つようなことも求められるようだ。また、具体化させて出会える風に揺れる木々や、ひとりで佇むドア、やわらかく光る街灯などのモノたちの台詞を通じては、人間社会の疑問が不思議な視点で描かれるという。

本作の開発元Q-Games(キュー・ゲームス)は、京都に拠点を置くインディースタジオだ。『PixelJunk』シリーズや『トゥモロー チルドレン』『All You Need is Help』などで知られる。本作は、マルチメディアアーティストでもあるBaiyon氏がディレクターを務め、企画からストーリー、アート、サウンドまでを担当。「銃で破壊をしているが、実際は創造している ― まるで絵を描くように何かを生み出しているような感覚になるゲーム」を目指して開発しているとのこと。

『Dreams of Another』は、PC(Steam)/PS5(PS VR2対応)向けに10月10日配信予定だ。PS5版はすでに予約受付が開始されており、価格は3960円(税込)となっている。

また本作は、本日7月18日から7月20日まで京都市勧業館みやこめっせで開催されている日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit the 13th」に出展中。Q-GamesブースとPlayStationブースにてPS5版を、G-Smash主催ブースXR YOKOCHOではPS VR2版を試遊できる。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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