セガやスクエニのオンラインゲームにて「課金代行」依頼したユーザー12人が一斉検挙。合計3000万円相当を詐取
セガやスクウェア・エニックスが運営するオンラインゲームにおいて、ゲーム内通貨を不正入手した疑いでユーザー12人が逮捕・書類送検されたことが、7月1日明らかになった。

セガやスクウェア・エニックスが運営するオンラインゲームにおいて、ゲーム内通貨を不正入手した疑いで当該ゲームユーザー12人が警視庁に逮捕・書類送検されたことが、7月1日明らかになった。NHKやTBS NEWS DIGなどが報じている。
報道によると、2022年9月から2023年1月までの間に、セガやスクウェア・エニックスが運営するオンラインゲームの通貨あわせて3000万円相当を、代金を支払ったように装ってだまし取ったとして、沖縄県の40代男性ら4人が逮捕、神奈川県の40代男性ら8人が書類送検された。

今回逮捕・書類送検された12人は当該オンラインゲームのユーザーで、ゲームのアイテムなどを売買するサイトで課金代行を依頼。そして、同サイトの代行業者が依頼者のアカウント情報でゲームにログインし、システムに嘘の情報を送信して通貨をだまし取ったという。依頼したユーザーは、正規の価格の2%から6%ほどを手数料として代行業者に支払っていたとのこと。
なお昨年8月には、セガのオンラインゲームアプリのゲーム内通貨を詐取したとして、電子計算機使用詐欺容疑で複数名が逮捕され、その後有罪判決が下っている。手口は今回の事件と同じであり、報道によると今回逮捕・書類送検されたユーザーのうち3人は、昨年の事件で逮捕された業者の中国籍の男に課金代行を依頼していたという。また調べに対しては、1人は黙秘しており、ほかの11人は課金代行を利用したことを認めたうえで「グレーなやり方だと思っていた」などと供述していると報じられている。
警視庁は、ほかにも関わっている課金代行業者がいるとみて調べを進めているとのこと。また同様の手口による被害額は、セガはおよそ1億3000万円、スクウェア・エニックスはおよそ8億8000万円にのぼる見込みだとも伝えられている。
先述した昨年の事件を受けてセガは今年3月、「不正課金に関する、皆様へのお知らせとお願い」を公式サイトにて発表。不正をおこない同社からゲーム内通貨を騙し取った犯行グループの人物だけでなく、課金代行を依頼しゲーム内通貨を入手したユーザーも罪に問われることがあるとして注意喚起をおこなっている(関連記事)。