行き倒れた死体を乗っ取って古城を探索。ローグヴァニア・アクション『Dead Cells』が開発中

328回目のIndie Pickで紹介する『Dead Cells』は、フランスのインディースタジオMotion TwinがPC向けに開発中の2Dアクションゲーム。プレイヤーは細胞の塊であり、人間の死体を乗っ取って歩き出し、恐ろしいゾンビのようなモンスターであふれる古城へ復讐の旅に出る。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第328回目は『Dead Cells』を紹介する。

『Dead Cells』は、フランスのインディースタジオMotion TwinがPC向けに開発中の2Dアクションゲーム。本作はローグライクとメトロイドヴァニアをかけ合わせたローグヴァニアゲームだという。

誰がこのような生き物を作り出したのか、プレイヤーは苦痛とともに目覚めた細胞の塊だ。このみじめな姿の細胞は人間の死体を乗っ取って歩き出し、恐ろしいゾンビのようなモンスターであふれる古城へ復讐の旅に出る。

ゲームは毎回、行き倒れた死体を見つけて、その体を乗っ取ることから始まる。どの死体も基本的な武器しか持っておらず、プレイヤーは城を探索する中で装備を整えていくことになる。城の中ではさまざまな武器が入手可能で、たとえば重く攻撃動作も遅いが破壊力抜群の斧や、敵に出血ダメージを与えることができる軽いダガー、遠距離から攻撃することができる弓などが登場する。これらの武器は強化していくことが可能だ。

本作はパーマデスを採用しておりプレイヤーが死ぬと最初からやり直しになるが、そのたびに新たな武器やパワーアップ、アイテムがアンロックされて城のあちこちに配置される。プロシージャル技法でプレイするたびに自動生成される城の内部はとても入り組んだステージ構成になっており、隠し通路や隠し部屋も存在するという。当然敵の配置もプレイするたびに異なり、プレイヤーは戦いを進めながら装備を強化していき、ボスが待つ部屋を目指す。

城の中には敵だけではなくさまざまなNPCキャラクターも存在しており、彼らはこのモンスターだらけの城がどのようにして出来上がったのか、そのいきさつを断片的に知っている。プレイヤーである細胞の塊はどのようにして生まれたのか、また誰がこの地獄のような城を支配しているのか、プレイヤーは彼らに話しかけることで、そのストーリーを繋ぎ合わせていくことになる。もちろんこのNPCキャラクターたちも、プレイするたびにランダムに入れ替わって城の各所に再配置される。

公開されたトレーラーやスクリーンショットを見る限り、ドット絵で表現されたグラフィックのクオリティは十分。そして肝心のバトルアクションは軽快かつ多彩で、こだわりを持って制作しているであろうことがうかがわれる。死体を乗っ取るというコンセプトは興味深いが、これはゲーム開始時の単なる儀式でしかないのか、あるいはプレイ中に別の死体に乗り換えて窮地を乗り切ったり、新たな能力を手に入れたりなどといった要素があるのか気になるところだ。

本作を手がけるMotion Twinは15年の歴史があり数々のゲームを手がけてきた。しかし、そのいずれも基本プレイ無料ゲームで、本作が同スタジオにとって初めての売り切り型のゲームになるという。同スタジオは本作のSteamでの販売を目指して、今後数か月以内にSteam Greenlightに登録する予定だそうだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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