[追記]900種類のアーケードゲームがブラウザ上で無料公開 進みつつあるゲームのアーカイブ化
[2014年11月5日 8時30分 追記]
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The Internet Archiveは、特設ページ「The Internet Arcade」を公開した。コイン投入式のレトロアーケードゲームが約900種類存在しており、ブラウザ上から無料で遊ぶことができる。エミュレートには、JacascriptをベースとしたJason Scott氏の複合エミュレータ「JSMAME」が使用されている。
The Internet Arcadeには、1970年代から1990年代までのクラシックタイトルがずらりと並ぶ。白黒画面と単純なサウンドで表現された初期の"ブロンズエイジゲーム"から、デジタルボイスやイメージにミュージックが用意された比較的手の込んだ作品まで。『フロッガー』や『イー・アル・カンフー』、『ストリートファイターII』といった有名作品も存在する。
国内で展開されていた作品の場合は、日本語版のタイトル名も記載されているので、見くらべてみるのも一興だろう。たとえばカプコンのワイヤーアクション『バイオニックコマンドー』は、当初国内では『トップシークレット』の名で展開されていた。後にゲームボーイ版『バイオニックコマンドー』の発売にあたり、国内外のシリーズ名を統一した歴史がある。
操作方法は「5」でコインを投入、「1」か「2」を押せば、それぞれプレイヤー1およびプレイヤー2でスタートできる。各種ボタンは基本的に上下左右のカーソルキーと、CtrlとAltとスペースに振りわけられている。Tabキーを押してメニューに入れば、ボタン配置を確認したり変更することも可能だ。一部のゲームはジョイスティック操作にも対応している。
「JSMESS」を開発したメンバーの1人Jason Scott氏によれば、約900種類のレトロアーケードゲームは、一部をのぞきほとんどが正常に動作する。Scott氏は、かつてレトロアーケードをプレイしていたユーザーたちだけでなく、リアルタイムでこれらのゲームに触れられなかった人たちにも、遊んでもらうことを願っている。また研究や執筆に使用し、これらの古いゲームを自身らのコンテキストで理解して欲しいともしている。
The Internet Archiveは、ウェブページやさまざまな電子データをアーカイブ化し無料で公開している団体だ。彼らだけでなく、たとえばアメリカ議会図書館にもゲームライブラリが存在し、その中にはPSP版『Duke Nukem: Critical Mass』が眠っている。ゲームのアーカイブ化は進みつつある。