放置系インフレRPG『Cauldron』人気ぐんぐん伸ばし大盛況。平和なリンゴ拾いミニゲームがいつの間にか“弾幕STG化”する、シュール稼ぎいろいろゲーム

Caketown Interactiveは5月21日、『Cauldron』をリリースした。早速多くの好評が集まっており、盛況を博している。

パブリッシャーのCaketown Interactiveは5月21日、『Cauldron』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作には早速多くの好評が集まっており、盛況を博している。

『Cauldron』はかわいらしいドット絵が魅力的な、見下ろし視点のターン制RPGだ。主人公は「Nyx」という名前の小さな魔女。彼女は記憶を失い、暗闇に覆われてしまった世界に迷い込む。世界の謎や自身の記憶を解き明かすため、個性豊かな仲間とともに冒険していく。

フィールドは暗闇に覆われており、そのままではほとんど探索ができない。モンスターと戦闘を行うことによって、暗闇が徐々に晴れていき、探索できるフィールドが広がっていく。戦闘はオートバトルにも対応しており、カジュアルに楽しむことができる。ただし戦闘では経験値を稼ぐ事はできず、スキルのアップグレードにはアイテムが必要。そこで重要になるのが本作の特色であるミニゲームだ。

本作には魚釣りやリンゴ拾い、鉱石採掘などさまざまなミニゲームが存在する。最初は一回で手に入れられるアイテムの数も限られてくるが、スキルをアップグレードしていくに従ってミニゲームの内容も変化。キャラクター移動速度の向上や収穫数の増加などといった基本的なアップグレードから、アイテムの母数が大幅にインフレしたり、収穫の邪魔をしてくる敵がポップアップしたりと、収穫数とともに難易度も上がっていく。敵キャラに対抗するため弾幕を撃つスキルなどもあり、落ち物拾いのゲームから弾幕シューティングへとゲームプレイが変化していくのだ。

また、スキルを開放することによって放置でアイテムを稼ぐことも可能。放置での収穫量はそれまでのミニゲームでのハイスコアに依存するため、ある程度ミニゲームを進めていれば戦闘のみを楽しみたい人でも十分に楽しめる仕組みだ。

『Cauldron』は記事執筆時点で220件のユーザーレビューが寄せられ、そのうち約97%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。さらに発売から5日ほどでピークの同時接続プレイヤー数は連日増加を続け本稿執筆時点では約3800人を記録(SteamDB)。小規模開発とみられる新作として、かなりの勢いがうかがえる。

本作はなんといっても豊富なミニゲームと、それぞれのインフレが魅力。最初はただの魚釣りやりんご拾いだったはずが、度重なるアップグレードによってゲーム内容が目まぐるしく変化。最終的には収穫どころか弾幕STGで敵をなぎ倒すことになっているという、ハチャメチャな体験を得ることができる。また、豊富な仲間キャラクターはキャラクターデザインの幅広さだけでなく、戦闘でのスキルが差別化されていることによって、戦略性あふれるバトルに繋がっている。放置も可能なカジュアルなゲームデザインながら、ミニゲームやスキルの割り振り、戦闘のサイクルなど、飽きのこないゲームプレイがユーザーレビューでも好評を得ている。

開発元であるSleepyDad GamesことPeterRegg氏は2021年より『Cauldron』の開発を開始。2024年にSteamやitch.ioにて本作の体験版を配信し、ユーザーからのフィードバックを受けて開発を行ってきたようだ。今年の1月にはパブリッシャーであるCaketown Interactiveとのパートナーシップを結び、リリースまでこぎつけた形だ。Peter氏は5月26日に配信したアップデートにて、本作の好評に対する喜びを伝えながら、バグなどのフィードバック報告への感謝を綴っている。なお今後もアップデートは続けられていく見込みで、まずはテストブランチにて試験実装しつつ、調整をおこなっていくそうだ。


『Cauldron』はPC(Steam)にて配信中。

Haru Takitoh
Haru Takitoh

アクションゲームとゲーム音楽が好きです。一番好きなゲームは『アーマード・コア6』、衝撃を受けたゲーム音楽は『サルゲッチュ』。

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