『マリオカート ワールド』では「レース中の自由なカメラ操作」ついに実装。じっくり見回せそう

『マリオカート ワールド』では、右スティックを用いてカメラを自由に操作できる機能が追加されるようだ。

任天堂が6月5日に発売予定の『マリオカート ワールド』は、シリーズ久しぶりの完全新作となる。世界各地で開催されているNintendo Switch 2(以下、Switch 2)の体験会によると、レース中における視点操作の仕様が一新されたようだ。

『マリオカート ワールド』は、レースゲーム『マリオカート』の最新作。対応プラットフォームはSwitch 2だ。本作では最大の特徴として、草原・街・海・火山といったさまざまなロケーションがすべてつながった世界が舞台となる。各地には従来のシリーズ作品のようにコースが用意されるほか、コースを飛びだしていたるところでレースが繰り広げられる点も特徴。新たなレースの種類としては「グランプリ」「サバイバル」が披露されており、グランプリでは、総勢24人が4つのコースを走り合計ポイントを競う。次のコースに向かう道中もレースの舞台になるという。

そんな本作では従来作品と違い、レース中の視点操作が可能となっているとのこと。従来のシリーズ作品では通常時の前向き視点に加え、バックミラーのように後方向きの視点の2視点しかないうえ、アングルも固定だった。しかし本作では自身のキャラクターを中心として自由に視点を動かすことができるようだ。

この新仕様は海外掲示板RedditでのN1ckSketch氏による投稿によって広く知られることとなった。スレッドに添付された動画を見ると、たしかにレース中に視点を自由に動かせているのがわかる。これにより、サーキットにバナナなどが置かれていないかなどといった、路面の状況を確認するのが非常に楽になりそうだ。

本作はオープンワールドのレースゲームであり、サーキット上だけでなくあらゆる場所を移動可能な「フリーラン」も実装されている。「フリーラン」では各地に点在する謎解きも実装されており、状況をより詳細に確認できるようにするために自由な視点操作が用意された、という可能性はありそうだ。

同投稿はすぐさま話題となったが、同時に発見にこれほど時間がかかった理由について疑問を寄せるコメントも散見された。Switch 2の体験会は4月4日より世界各地で開催されており、『マリオカート ワールド』も体験会ではプレイ可能。本仕様はそれより3週間以上遅れて発見された。おそらくユーザーは本シリーズ過去作の仕様に慣れきってしまっており、これまで右スティックを動かそうとしなかったのだろう。

ちなみに先日配信された「マリオカート ワールド Direct」内でも実は「カメラ操作」の仕様は明かされていた。動画の7分30秒頃は本作におけるサポート機能についての説明があり、そこでは各種機能のオンオフが設定可能となっている様子が映しだされている。「ハンドルアシスト」や「オートアクセル」がならぶその下に、「カメラ回転」という項目があるのだ。とはいえ、この項目が映ったのは約17分ある動画のたった数秒。加えてその後の説明でも詳しい説明はなかったため、印象に残りづらかったという側面はあるだろう。

今回改めて驚きをもって伝えられ話題となったカメラの仕様変更。大きくゲームプレイを変えることはないささやかな変更ながら、「路面を確認できる」という点ではプレイヤーにとっては大きなものといえるかもしれない。また緊迫したレースの状況を確認するために使うだけでなく、オープンワールドで展開されるフィールド全体の景色をゆったりと楽しんでみてもいいかもしれない。

マリオカート ワールド』は6月5日に、Nintendo Switch 2と共に発売予定だ。ダウンロード版は8980円で、パッケージ版は9980円。また4万9980円の日本語・国内専用版Nintendo Switch 2本体と同梱の、「Nintendo Switch 2 マリオカート ワールドセット」が5万3980円で販売予定(いずれも税込)。

Haru Takitoh
Haru Takitoh

アクションゲームとゲーム音楽が好きです。一番好きなゲームは『アーマード・コア6』、衝撃を受けたゲーム音楽は『サルゲッチュ』。

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