遊園地経営シミュ『RollerCoaster Tycoon World』の正式リリース日が11月16日に決定。精神的続編とされる『Planet Coaster』の発売前日に

Atariは、『RollerCoaster Tycoon World』(以下、RCTW)を11月16日(日本時間11月17日)にSteamにて正式リリースすることを公式ブログにて発表した。価格はアーリーアクセス期間と変わらず4980円。アルファ版だった期間を含め約1年間続いたアーリーアクセスに終止符が打たれ、バージョンも1.0になる。

Atariは、『RollerCoaster Tycoon World』(以下、RCTW)を11月16日(日本時間11月17日)にSteamにて正式リリースすることを公式ブログにて発表した。価格はアーリーアクセス期間と変わらず4980円。アルファ版だった期間を含め約1年間続いたアーリーアクセスに終止符が打たれ、バージョンも1.0になる。

『RCTW』は、遊園地シミュレーションゲーム『RCT』シリーズの最新作だ。幅広い種類のアトラクションから好きなものを設置し、稼働スピードや乗り場、コースデザインなどを細かく設定できるのがシリーズの魅力である。カスタマイズした乗り物は主観視点を含めたさまざまな視点で楽しむことも可能。売店やショーを設置して人の流れをうまくコントロールしたり、入場料や人件費を計算したりする必要があったりと、本格的な遊園地経営が楽しめる。

正式リリースにあたって一部のモードが刷新される。ユーザーインタフェースやメニュー画面も新しくなり、バグも大幅に修正するなど数多くの改善がなされるという。またアーリーアクセス版を購入したユーザーは、ふたつの施設「キャンディショップ」と「ペンデュラムフラットライド」が入手できる。アーリーアクセス版でコースエディットをしていたユーザーは、正式リリースまでにコースをブループリント化しておかないとコースが消えてしまうので注意が必要だ。

『RCTW』は以前弊誌でお伝えしたとおり、紆余曲折を経て生まれた作品だ。特にアーリーアクセスが開始される前から、開発元が2度変更されたという点には不安が集まっていた。アーリーアクセス版が昨年リリースされた際にも、インターフェイスが最適化されておらず、グラフィックは鮮やかさに欠け、バグも多いといった前途多難の船出となってしまった。時間をかけながら徐々に修正されているものの、不評の声をうまく覆せずにいるのが現状だ。特にバグの多さに関しての指摘は根強く、処理の重さゆえか多くのクラッシュ報告がいまだに相次いでいる。実際にプレイしてみなければ確かなことは言えないが、正式リリースにあたってそのバグの問題に大きく手が入っているという発表があったことは朗報だろう。

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また興味深いのは、正式リリースされる日程が11月16日という点だ。翌日11月17日には『Planet Coaster』の発売日が控えている。『Planet Coaster』はFrontier Developmentsから発売される遊園地経営シミュレーションゲーム。Frontier Developmentsはシリーズのなかでも特に人気の高い『RCT3』を手がけていたということもあり、『Planet Coaster』を正式な続編と歓迎するメディアも少なくない。こちらの作品もすでに公式サイトを通じてアーリーアクセス版が販売されており、青を基調とした美しいグラフィックや来場客の反応の細かさ、整理されたユーザーインタフェースなどが高評価を得ており、順調な立ち上がりをみせている。

遊園地経営シミュレーションという希少なジャンルの作品の発売日が集中するのは、決して偶然ではないだろう。どちらも期待度の高いタイトルであり、両作ともジャンルファンが楽しめるような内容となっていることに期待したい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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