極限学園生活防衛ゲーム『HUNDRED LINE(ハンドラ)』、なんとエンディングが100種類あり、すべてが濃密。「安易なバッドエンド」もなしの“Too狂”仕様
100種類のエンディングが濃密であることが明かされている。

アニプレックスとトゥーキョーゲームスが4月24日に発売する『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』。同作のエンディングが100種類あることは前もって告知されていた。そしてすべてのエンディングが濃密に作られていることが公式ブログより明らかになっている。「安易なバッドエンド」すらもないという。
『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』は、最終防衛学園に集められた15人の少年少女が100日間の防衛戦を繰り広げる、“極限”と“絶望”のADV+SRPGである。『ダンガンロンパ』シリーズ主要開発者が独立して設立したトゥーキョーゲームスと、メディアビジョンが開発を担当する。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switch。
本作の主人公・澄野拓海は、住居がすべて団地で構成された市街地「東京団地」で暮らす、極普通の高校生だ。彼は家族や幼馴染のカルアと共に、平凡な日常を過ごしていた。しかしある時、東京団地に正体不明の襲撃者が現れる。とあることをきっかけに眠る拓海。彼が目を覚ますと、消えない炎に包まれた最終防衛学園へとやってきていた。特別防衛隊に任命された15人の学生が、正体不明の敵「侵校生(しんこうせい)」から学園を100日間守り抜く、絶望に染められた学園生活が繰り広げられる。
トゥーキョーゲームスは公式ブログにて『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』における開発秘話を展開。4月5日に打越鋼太郎氏が公開した記事が、ファンの度肝を抜いているようだ。その内容とは、エンディングについて綴られたもの。同作にはエンディングが100種類あることは、ゲーム紹介として以前より公開済み。そして100種類のエンディングが濃密であることが明かされている。
詳細はブログ記事を読んでもらうとして、端的には以下のような仕様なのだという。
・エンディングは真ルート含めて100種類
・真ルート以外の99種類のエンディングにも意味をもたせる
→オマケシナリオやスピンオフのように見えてはならない
→安易なバッドエンドは避ける
・すべてのルートが“真ルート”と呼ばれてもいいぐらいの濃密な中身に
・すべてのルートが面白く、お気に入りのルートを見つけたらそれを真エンドとしてもらっていい
こうした試みをまず視覚的な資料として作成した結果、膨大なフローチャートができあがったそうだ。打越氏が作成したフローチャートを見て、開発を総指揮する小高和剛氏は「なぁ、TooKyoの社名の由来を覚えているかい? これはまさに“Too狂”らしいゲームじゃないか。俺達にしか作れないゲームだよ」と述べたという。打越氏もこの言葉を受けて腹をくくり、狂気じみた分量のシナリオを手がけることになったそうだ。
『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』は体験版が配信されており、その中でもそうした分岐の予兆が感じられる。最初の局面に重要な決断を迫られるほか、本作は日常でも戦闘でもさまざまな選択の機会が訪れる。行動によってさまざまに分岐するとなれば、あらゆる「選択の意味」に重みがもたされるだろう。それ自体がゲームとしての面白さに直結しているのかもしれない。一体どのようなゲームになるのだろうか。末恐ろしくもある。
『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』はPC(Steam)およびNintendo Switch向けに4月24日発売予定だ。Steam向けには体験版も配信中である。