『Hearthstone』新拡張「仁義なきガジェッツァン」正式発表、マルチクラスカードやカスタムスペル追加

 

Blizzard Entertainment(以下、Blizzard)は、現在開催中の「BlizzCon 2016」にて、基本プレイ無料オンラインカードゲーム『Hearthstone: Heroes of Warcraft』(ハースストーン)の新拡張パック「Mean Streets of Gadgetzan」(仁義なきガジェッツァン)を発表した。砂漠の大都市で裏社会を牛耳る3つのファミリーがテーマで、異なるクラス間で共有できるマルチクラスカードや、新たなカード効果のカスタムスペルを含む132枚の新カードが追加される。年内のリリース予定で、発売に先立って50パックバンドルが49.99ドルで先行販売される予定だ。

『Hearthstone』は、Blizzardが2014年3月からPCおよびスマートフォン向けに配信しているコレクティブルカードゲーム。その名が示すとおり、同社の看板タイトル『Warcraft』シリーズの世界観をベースにしている。世界各国の多言語に対応しており、昨年10月からは日本語も追加された。グローバルな展開に加えて、特にe-Sportsシーンで大いに盛況を呈しており、多額の賞金をかけたトーナメントが各国で定期的に開催されている。サービス開始から2年以上が経過した現在もプレイヤー人口は増加し続けており、今年4月の時点でアクテイブユーザー数が5000万人を突破した。

ローグクラスの新カード「蓮華凶手」
ローグクラスの新カード「蓮華凶手」

「仁義なきガジェッツァン」には3つの仇なすファミリーが存在する。各クラスは3つの勢力のいずれかの傘下に属しており、クラスカードと中立ミニオンは全て各勢力のテーマを反映している。「グライミー・グーンズ」はハンター・パラディン・ウォリアー、「カバール」はメイジ・プリースト・ウォーロック、「翡翠蓮」はドルイド・ローグ・シャーマンといった具合だ。特定クラスの優遇以外にも、3つの勢力はそれぞれ独自の特長を持っている。マルチクラスカードに分類される一部の中立ミニオンは、同じファミリーのクラスでしか使用できない。たとえば、「グライムストリートの情報屋」カードは「グライミー・グーンズ」の所属であり、ハンター・パラディン・ウォリアーのデッキにしか入れられない。

加えて、「BlizzCon 2016」のイベント会場では新レジェンダリカードによる新たな効果「カスタムスペル」も披露された。カード使用後にプレイヤーへ提示される3つの選択肢からスペル効果を複数回選択することで、オリジナルのスペルカードが作成できる仕組みだ。ゲームの状況やデッキの特性に合わせたユニークなプレイスタイルの鍵を握るだろう。新カードの詳細な情報は公式サイトにて今後アップデートされていく予定だ。