セガが「不正課金」について注意喚起。不正RMT業者だけでなく、依頼したユーザーも逮捕・起訴されうる

セガは3月19日、「不正課金に関する、皆様へのお知らせとお願い」を公式サイトにて発表した。昨年発生した事件に関連して、同社ゲームアプリにおける不正課金行為などについて注意喚起する内容となっている。
まず当該事件について振り返っておこう。昨年8月、セガのオンラインゲームアプリのゲーム内通貨を詐取したとして、電子計算機使用詐欺容疑で複数名が逮捕された。当時の報道によると、容疑者のひとりはゲームのアカウントやアイテムを売買するリアルマネートレード(RMT)の仲介サイトを運営。正規取引を装った情報を8回にわたって送信し、セガからゲーム内通貨8万円分の購入代金を騙し取り、仲介サイトにて正規の20分の1の価格でゲーム内通貨を入手できるとして顧客を勧誘していたという。また、同サイトを通じて少なくとも約3500万円を集めていたとされる(時事ドットコム)。
さらに本件では、同容疑者にゲーム内通貨の購入を依頼した、セガのゲームアプリユーザーである複数の人物も逮捕、起訴された。上述の容疑者は「課金の代行はしたが、詐欺はしていない」と容疑を否認したとのことだが、今回のセガの発表によると、逮捕された複数名についてはその後有罪判決が宣告されたという。

セガは今回の発表にて、不正をおこない同社からゲーム内通貨を騙し取った犯行グループの人物だけでなく、こうした不正行為を通じてゲーム内通貨を安易に入手してしまったユーザーも不正に関与したものとして逮捕・起訴され、有罪判決を受けることとなったと述べる。
そのうえで、同社ゲームアプリではこうした事態を未然に防ぐべく、不正課金行為や不正課金に繋がりうる第三者にアカウントを譲渡・貸与する行為は利用規約上すべて禁止しており、確認され次第アカウントの停止対応をおこなっているとした。また、今回のような不正課金が疑われる事例を確認した際には、速やかに警察へ相談をおこなっているとのこと。
セガは、今回の事件のように、課金代行を依頼しゲーム内通貨を入手した側も罪に問われることがあるとし、こうした犯罪に巻き込まれたり、関与したりしないよう、以下のサービスは絶対に利用しないようにと注意喚起した。
【犯罪の可能性のある商品・サービス】
・「課金代行」(等と謳っているサービス)
・「課金チャージ代行」
・ゲーム内通貨の「導入代行」
・そのほか、有償通貨・有償アイテムの取得を代行するサービス
【利用規約上禁止している行為】
・法令に違反する行為。違反な行為を勧誘または助長する行為
・チート行為・不正行為・リバースエンジニアリングを含むハッキング行為
・第三者へのアカウントの譲渡や貸与