『レインボーシックス シージ』ついに基本プレイ無料化。変革をともなって『レインボーシックス シージ エックス』に生まれ変わる
フリーアクセス導入……つまり基本プレイ無料化までなされる。

ユービーアイソフトは3月14日(金)、『レインボーシックス シージ』Year10 Season2で実装予定の大規模アップデートの詳細を発表した。タイトルの名称が『レインボーシックス シージ エックス(以下、シージ X)』に刷新され、6対6の常設ゲームモード「Dual Front」実装や既存マップの“現代化”、フリーアクセス導入……つまり基本プレイ無料化までなされる。
初の6対6「Dual Front」が登場

新たに追加される6対6の常設モード「Dual Front」は、攻撃と防衛を同時に行う点が特徴だ。マップは左右対称のデザインになっており、各チームはゾーンAとゾーンBに分かれて、セクターを順番に確保し、最終セクター(HQ)を目指す。拠点を確保するためには、「サボタージュキット」を敵陣内に設置し、一定時間守り抜く必要がある。
このモードでは、従来の攻撃・防衛の役割に関係なく、シーズン毎に変化する25名のオペレーターから自由に選択できる。また、試合中のリスポーンが可能であり、その際にオペレーターの変更もできるため、戦況に応じて柔軟に戦略を変えられる。
さらに、試合中には追加ミッションも存在し、マップ中央で発生する特殊目標を達成すると、チームに有利な効果が得られる仕組みとなっている。
既存マップも美しく生まれ変わる
既存マップも“近代化(モダナイズド)”される。ライティングエンジンの再構築など技術的にオーバーホールされ、影の描写がより正確になるほか、テクスチャ解像度の向上、マップ各所のレンガや木材などのテクスチャ凹凸表現が実現するなど、美しく生まれ変わる。PC版では4K解像度用テクスチャパックを利用可能となる予定だ。

Year10 Season2でモダナイズド対象となるのは、クラブハウス、山荘、銀行、カフェ・ドフトエスキー、国境の5つだ。今後シーズンごとに3つのマップがモダナイズドされて登場していく。

オーディオ刷新やコミュニケーションホイールでゲームプレイもモダナイズド
・破壊可能なオブジェクトの追加
プレイヤーが新たな戦術を生み出す要素も登場する。破壊可能なオブジェクトとして、消化器、ガスパイプ、金属探知機が登場する。消化器は破壊すると一時的にスモークが展開され、爆発の近くに居るとコンカッションを食らう。ガスパイプは一定時間にわたって火を放ち、通行を阻害する。一定時間たつと爆発して火をまき散らす。通過すると音を発する金属探知機はこれまでも登場していたが、銃撃や近接攻撃で破壊できるようになる。

・ラペリング中のダッシュが可能に
また、本作の特徴のひとつであるラペリングについて、スプリント(ダッシュ)が可能となり、さらに外壁の角を移動できるようになった。スムーズに移動できるほか、別の壁面にある窓にスムーズに移動できるため、新たな移動ルートなどが生まれるかもしれない。
・オーディオが大幅に刷新
オーディオが“2.0”として生まれ変わる。音の伝わり方が改良され、これまで最もひらけた空間を通っていた音が、壁を貫通するようになり、上下左右の音の聞き分けがしやすくなる。足音や銃声、ガジェットのサウンドがより聞き取りやすくなるだろう。空間によって音の反響も変化し、例えば小さな部屋と大きな部屋では、発砲音の反響が異なる。
・コミュニケーションホイールの実装
コミュニケーションホイールが登場。感謝や助けを求めるほか「破壊する」「補強せよ」といった本作ならではのコミュニケーションも、チャットせずにとれるようになる。
・「武器を見る」モーションの追加
メインアーム・サイドアーム共に「武器を見る」モーションが登場する。これまで多くのコスメティックアイテムを集めてきたプレイヤーや、銃火器が大好きなミリタリーファンにとっては念願の機能だろう。
・BANの改良
これまで試合開始時に互いのチームが順番に攻守オペレーター計4人をBANしていたが、これが刷新される。ラウンド毎に同時にBANする。ラウンド1開始前に攻撃・防衛がそれぞれ1体ずつBANし、ラウンド2、ラウンド3開始前にも同様にBAN、最大6体BANすることになる。なお、BANは攻守交代でリセットされる。「前のラウンドで不利になった要素」を踏まえたBANが可能となるわけだ。
・新規プレイヤー向けの施策、プレイリストの刷新
進行システムを全面的にリニューアル。クリアランスレベルを刷新し、レベル20までに段階を踏んでオペレーターや新たなチュートリアル、ゲームモードが開放されるようになった。
チュートリアルのほか、エンリステッドやフィールドトレーニングなどのAI戦を用意し、プレイリストエコシステムも充実させていく。また、スタンダードが従来のアンランクに戻る。これによりクイックマッチからランクマッチへのステップアップに適した環境となる。
・フリーアクセス化
誰でも無料でプレイできるようフリーアクセス化がなされる。フリーアクセスでプレイできるのは、チュートリアルやAI戦、前述の6対6「Dual Front」、スタンダード、クイックプレイであり、26人のオペレーターが利用可能(チュートリアルを通じて追加のオペレーターをアンロックできる)。ランクマッチおよびシージカップは、有料オプションを購入することで参加可能となる。
なお、既に本作を所持しているプレイヤーは、進行状況やアンロック済みのオペレーター、スキンなどを保持。ランクマッチおよびシージカップも引き続きプレイ可能だ。そのほか、『シージ』既存プレイヤー向けに始めた年を示すバッヂなどが配布される予定だ。
次の10年間のはじまりとなる『シージ X』
今後の展開では、シーズン毎に新オペレーターあるいはリマスターオペレーターが追加されるほか、3つのモダナイズドマップが登場。リワークマップも登場する。Year11からは新規マップの追加も予定されている。
ここで紹介したもの以外にも、チート対策へのアップデートを継続、さらなる投資と拡充を実施していく姿勢を示したほか、オペレーターのロードアウトや、バトルパスのナビゲーションなどメニュー画面のUIが新しくなり、スムーズで反応の良いものになっているという。また、eスポーツメニューも追加され、大会スケジュールや試合結果などがゲーム内から確認できるようになる。
『レインボーシックス シージ』はPC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。『レインボーシックス シージ エックス』はYear10 season2にて実装予定だ。