“生きたバックパック”と探索アクション『Rootbound』発表。物理演算世界で頭を使って難局突破、バックパックは気分次第で助けてくれる

デベロッパーのBrainlag Gamesは3月10日、アクションアドベンチャーゲーム『Rootbound』を発表した。

デベロッパーのBrainlag Gamesは3月10日、アクションアドベンチャーゲーム『Rootbound』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2026年配信予定。

本作は、“生きたバックパック”を背負って、謎の疫病が発生した世界を冒険する作品だ。物理演算を取り入れたゲームプレイが特徴のひとつとなる。

『Rootbound』の舞台となるのは、植物を擬人化したような人々が暮らすAkara島だ。この島では謎の疫病が発生しており、主人公は故郷を守るため旅に出る。島は自然豊かな環境となっており、またかつてこの島を支配していたという文明の遺跡のような場所も点在しているようだ。冒険においては、その失われた文明の秘密を解き明かすことが目標のひとつになるという。

本作にてプレイヤーは島を探索し、敵と戦ったりパズルをこなしたりする。公開されたトレイラーでは、木の棒を振り回して敵に立ち向かっているが、素材を集めて鍛冶屋に斧などを作ってもらえるような要素も存在する模様である。島には、ほかにもプレイヤーの助けになってくれる住民が存在するようだ。

一方のパズルについては、重いブロックを川に落とし、鎖で引っ張って壁を破壊するシーンが確認できる。そうした物理表現を駆使したパズルがさまざま登場するのだろう。パズルをこなしていくことで、その後の冒険に役立つ強力な武器や、希少な素材を手に入れられる可能性があるとのこと。

入手したアイテムや素材は、主人公が背負っている大きなバックパックに保管して運ぶ。バックパック内はグリッドで表現され、アイテムの形状にあわせて上手く収納することが求められる。なお、このバックパックは生き物であり、喋ることはないが意思を持つ。気分が良ければ、状況に応じて必要なアイテムを投げ渡してくれるという。一方で、敵がその生命力に反応して襲いかかってくることもあるそうだ。

また、探索をするなかではクリスタルを発見でき、キャンプファイヤーや松明を作る素材として利用可能。島では、謎の疫病の蔓延に関わっているとされる雨が時折降り、キャンプファイヤーや松明の明かりが疫病の影響から身を守ってくれるという。雨の中を進むことは危険なため、クリスタルを確保してキャンプでしのぐことが大事となる。

本作の開発元Brainlag Gamesは、ドイツに拠点を置くインディースタジオで、『Gothic』や『Risen』『Elex』シリーズを手がけたPiranha Bytesの元スタッフらによって昨年設立された。ちなみに、Piranha Bytesについては昨年閉鎖の噂が駆け巡り、当時同スタジオは健在をアピールしつつも、難しい状況にあることを認めていた(関連記事)。その後、支援してくれるパートナーが見つからず閉鎖を余儀なくされ、残されたスタッフの一部がBrainlag Gamesに集結したようだ。

『Rootbound』は、PC(Steam)向けに2026年配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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