『トライブナイン』大型アプデで、“テンポ遅い指摘”あったバトルが結構高速化。「ヒットストップの重さ調整実装」「攻撃キャンセル拡大」などの珍しめな調整で

バトルがひとつの注目要素であるが、そのバトルはやや賛否両論があった印象だ。3Dアクションとして、ひとつひとつの動作が重め。

アカツキゲームスは3月4日、『トライブナイン』のアップデートVer.1.0.5を配信。同アップデートでは、これまでに使用したすべてのエニグマエンティティと、シンクロメダルが返還されたほか、バトル要素に大きなテコ入れが図られている。

『トライブナイン』は、理不尽都市アクションゲームである。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Androidで、基本プレイ料金は無料。『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた小高和剛氏率いるトゥーキョーゲームスが原案・音楽・キャラクターデザインを担当しており、アカツキゲームスが企画・開発・運営を担当する。荒廃した世界の中で、各シティを牛耳る黒幕達を倒していくのが本作のあらすじだ。2D上のフィールドを移動し、戦闘は3Dアクションが展開。パリィやジャスト回避を使いながら、強敵を打ち倒すのだ。

本作は、バトルがひとつの注目要素であるが、そのバトルはやや賛否両論があった印象だ。3Dアクションとして、ひとつひとつの動作が重め。エフェクトなどは派手で爽快感は感じやすいが、昨今のアクションゲームと比較され、テンポが遅いという指摘も見受けられた。そうした声を受けて、アカツキゲームスはバトルを段階的に調整すると予告していた。そして今回、その調整が入ったわけだ。

大きな調整でいえば、「ヒットストップの重さ」の「弱設定」が可能となった。ヒットストップとは、敵を攻撃した時などに一瞬動きが止まる演出である。攻撃の手応えや爽快感は得られるがテンポが遅く感じる要因にもなりえる。また「ブレイクカメラ演出」「チェインスキルカットイン」のオンオフが設定可能に。カットインを削ることでテンポアップ可能。また「チェイン受付時間」も短くすることが可能になった。チェインスキルを選ばないときの待ち時間が減るわけだ。

あわせて、多くのキャラを対象にセカンダリ攻撃中のキャンセルが実装された。本作のセカンダリ攻撃はモーションが大きく、差し込みで攻撃を受けることも多かった。しかし今回の調整で、多くのキャラがセカンダリ攻撃中にカウンターおよび回避をすることで、攻撃キャンセルができるようになった。あわせて、多くのキャラクターを対象に、パリィカウンターのスタミナ消費量の基礎値が半減している。

こうした調整を経たバトルをプレイしてみたが、かなりスピードが上がった印象だ。特に「ヒットストップの重さ」を「弱」にすると、はっきりテンポが上がったと感じる。ただしゲームスピードが上がった分、ゲームの難易度も上がった印象があり、プレイヤーの腕が求められそうだ。詳細はパッチノートを確認してほしい。

『トライブナイン(TRIBE NINE)』はPC(Steam)/iOS/Android向けに配信中。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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